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2026年5月15日金曜日

Oracle APEX 26.1のサポート期間をリリース・ノートから確認する

2026年5月15日更新:Oracle APEX 26.1のリリース

2026年5月14日にOracle APEX 26.1がリリースされました。現時点(2026年5月)での、Oracle APEXのサポート期間を確認してみました。すべて公開されている情報を元にしていて情報源も記載していますが、公式に確認するには、オラクルのサポート窓口に問い合わせる必要があります。

Oracle APEXのサポート期間


2026年5月時点でサポートされているOracle APEXのリリースは、以下のリンク先のページに記載されています。

APEX Collateral / Support

Oracle APEX 24.2以降のリリースの遅延に伴い、それまでにリリース済みの製品のサポート期間が延長されていました。26.1のリリースに伴って、23.2は2026年5月でサポート期間が終了します。

Oracle APEX 24.1、24.2のリリース期間はリリース後の31ヶ月、26.1は32ヶ月となっている模様です。


すべてサポートが終了していますが、23.1までのサポート期間は以下の資料より確認できます。

Oracle Lifetime Support Policiesのリソース

Oracle Technology Products (PDF)のOracle Apex (formerly Application Express) のセクションに記載されています。

Universal Themeのサポート


Oracle APEX 26.1のリリース・ノートの以下のセクションで、Oracle APEX 26.1がサポートしているUniversal Themeについて、以下のように記載されています。

1.6.1 About Upgrading to the Latest Version of Universal Theme

APEX supports the current and prior APEX version of Universal Theme for each release. For example, APEX 26.1 supports Universal Theme 26.1 and 24.2.


データベースにインストールしているOracle APEXを26.1にアップグレードすると、その上で動作する(つまり開発者が作成した)アプリケーションでは、Universal Themeのバージョン26.1もしくはその一つ前の24.2がサポートの対象となり、24.1以前のUniversal Themeのままのアプリケーションはサポート対象から外れます。

リリース・ノートでは、定期的にUniversal Themeのリフレッシュを行うように推奨しています。

Therefore, it is important to refresh your theme regularly so your applications are on the latest (or one version prior) release of Universal Theme and remain supported.

Oracle APEX 26.1ではUniversal Themeに新しいテーマ・スタイルとしてIrisが追加され、それがデフォルトになっています。

現時点ではAPEX 24.2のサポート期間の終了は2027年7月です。それまでにUniversal Theme 24.2までのデフォルトであるVitaテーマ・スタイルから、26.1のデフォルトであるIrisテーマ・スタイルへ移行しておくべき、ということになるでしょう。

Webサーバーの要件


Oracle APEX 26.1のリリース・ノートの以下のセクションで、Oracle APEX 26.1が要件としているOracle REST Data Servicesについて記載されています。

1.3 Web Server Requirements

Oracle APEX requires Oracle REST Data Services (ORDS) 26.1.1 or later.


ORDS 26.1.1は、2026年5月時点の最新です。つまり、APEX 26.1へアップグレードする際には、ORDSのアップグレードも必須になります。

ORDSのサポート期間は以下に記載されています。Oracle APEXの要件に関わらず、Oracle REST Data Servicesのサポート期間を考慮して、Oracle REST Data Servicesのバージョンアップを実施する必要があります。

Oracle REST Data Services Support
https://www.oracle.com/tools/ords/support.html


Oracle Databaseの要件



Oracle APEX 26.1のリリース・ノートの以下のセクションで、Oracle APEX 26.1が要件としているOracle Databaseについて記載されています。

1.1 Oracle Database Requirements

Oracle APEX release 26.1 requires an Oracle Database release 19c with Database Release Update 19.18 (January 2023) or newer. On Oracle AI Database 26ai, APEX requires at least Database Version 23.26.0 (October 2025). APEX runs on all database editions, including Enterprise Edition (EE), Standard Edition 2 (SE2), and Oracle AI Database 26ai Free. APEX can be installed in single-instance database and in Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) database.

Oracle APEXのOracle Databaseの要件は、RU 19.18以降の19cとRU 23.26.0以降の26aiです。データベースとしては21cも2027年7月まではサポートされていますが、APEXの要件には含まれていません。

Release Schedule of Current Database Releases (ドキュメントID 742060.1)
Oracle APEX、Oracle REST Data Servicesともに、Oracle Databaseのサポート期間とは独立してサポート期間が設定されています。


今回の記事は以上になります。

完

2025年2月7日金曜日

Oracle APEX 24.2から可能になったページ単位のエクスポート・インポートを確認する

Oracle APEX 24.2の新機能一覧のGeneral Builder Enhancementsに、ページ単位のエクスポート・インポートができるようになりました、と記載されています。
Export and Import Pages Across Workspaces
Move pages seamlessly between different APEX environments by exporting one or more pages from one workspace, then importing them into an application in another workspace.
APEX 24.2以前では、ページ単位のエクスポートはできましたが、インポート先はワークスペースIDとアプリケーションIDが一致するアプリケーションである必要がありました。異なるAPEXインスタンスであれば同じIDを持つワークスペースとアプリケーションを作成できますが、同じAPEXインスタンスの場合は必ずワークスペースIDとアプリケーションIDは異なります。そのため、同じインスタンスでは、異なるアプリケーションでのページ単位のエクスポート・インポートはできません。

同じワークスペースかどうかに関わらず、エクスポートしたページを別のアプリケーションにインポートしたい、という要望は以前からありました。しかし、Oracle APEXのアプリケーションは、アプリケーションに含まれるコンポーネントがデータベース内の別々の表に保存され、その表の間で参照制約が設定されていることで、アプリケーションとしての整合性を保っています。そのため、ページ単位のインポートができるといっても、制限はあります。

実際にページ単位のエクスポート・インポートを行って制限を確認することにします。

Oracle APEX 24.2のインスタンスに、ワークスペースとしてAPEXDEVとAPEXDEV2を作成します。

ワークスペースAPEXDEVで、サンプル・データセットのEMP/DEPTをインストールして、アプリケーションの作成までを実施します。


サンプル・データセットのインストールまたは更新を実行すると、アプリケーションの作成までたどり着きます。


一通りの機能が揃ったアプリケーションDemonstration - EMP / DEPTが準備されるので、アプリケーションの作成を実行します。


アプリケーションが作成されます。

エクスポート/インポートを開きます。


エクスポートを開きます。


一旦、アプリケーション全体のエクスポートを取ります。

ワークスペースIDおよびアプリケーションIDが異なるアプリケーションにページをインポートできますが、元が同じアプリケーションであれば制約違反が発生しにくくなります。


今回の作業ではf129.sqlという名前でアプリケーションがエクスポートされました。

ページ番号2のDashboardのページをエクスポートします。

ページ・タブを開き、ページに2. Dashboardを選択します。

エクスポートを実行します。


今回の作業ではf129_page_2.sqlという名前でページがエクスポートされました。

ワークスペースAPEXDEV2の作業に移ります。

最初にサンプル・データセットのEMP/DEPTより、先ほどと同じ手順で、アプリケーションDemonstration - EMP / DEPTを作成します。

作成したアプリケーションよりエクスポート/インポートを開きます。


インポートを開きます。


ページ単位のエクスポートf129_page_2.sqlを選択します。

次へ進みます。


インポートの対象となるアプリケーションのワークスペースIDおよびアプリケーションIDは異なる値になりますが、ページIDについては変更できません。つまり、ページ番号2をエクスポートした場合、そのページはページ番号2としてインポートされます。

ページのインストールを実行します。


すでにページ番号2のページが存在するため、警告が表示されます。

ページの置換を実行します。


ORAエラーがそのまま表示されるという、結構雑なエラー・メッセージが表示されます。制約違反の解消は開発者の責任ということなのでしょう。

同じアプリケーションに見えても、元が異なるとページ・インポートでエラーが発生する事例です。


作成したアプリケーションを削除し、先ほどエクスポートしたf129.sqlをインポートして、アプリケーションDemonstration - EMP / DEPTを作り直します。

先ほどと同じ手順で、ページf129_page_2.sqlをインポートします。


ページのインストールまで進みます。ページのインストールを実行します。


先ほどと同様にページの置換が表示されます。ページの置換を実行します。


インストール済ページと表示されました。メッセージに「アプリケーション・ページが正常にインストールされました。」とあるように、ページがインポートされ、すでにあったページ番号2を置き換えています。


では、エクスポート/インポートしたアプリケーションをページのインポート先としていたら、必ずインポートに成功するか、というと、必ずしもそうとは言えなさそうです。

ワークスペースAPEXDEVで空のアプリケーションを作成します。名前はEmptyとします。


空白のページを作成します。ページの作成をクリックします。


空白ページを選択します。


ページ番号は2、名前はEmptyとしてページを作成します。ナビゲーションのブレッドクラムはオフにし、ページにコンポーネントを含まないようにします。

ページの作成をクリックします。


作成された空白ページをエクスポートします。


ダイアログが開くので、エクスポートをクリックします。


今回はf131_page_2.sqlとしてページがエクスポートされました。このダイアログはエクスポートが完了しても自動的には閉じないようなので、取消をクリックしてダイアログを閉じます。

エクスポートされたf131_page_2.sqlをワークスペースAPEXDEV2にあるアプリケーションDemonstration - EMP/DEPTにインポートします。

ページのインポートの手順は同じです。インポートするファイルとしてf131_page_2.sqlを選択します。


操作を進めると、先ほどと同様にページの置換の画面になります。ページの置換を実行します。


元になったアプリケーションは全く異なりますが、ページの置換が成功します。置き換えるページに何もコンポーネントがなく、制約違反が発生しなかったためと思われます。


インポートしたページは空白のページなので、アプリケーションを実行してDashboardのページを確認すると、空白ページになっています。


以下、補足です。

複数のページを一度にエクスポートするときは、コンポーネントからエクスポートを実行します。


インポートしたアプリケーションにサインインしようすると、以下のようなエラーが発生することがあります。


この場合、共有コンポーネントのアプリケーション設定のACCESS_CONTROL_SCOPEをACL_ONLYからALL_USERSに変更します。


今回の記事は以上になります。

アプリケーションをエクスポート・インポートして準備する必要がありますが、異なるワークスペース、アプリケーションでページのエクスポート・インポートできるのは、とても便利になったと言えます。

完

2025年2月4日火曜日

APEX 24.2の複数選択とポップアップLOVの機能追加について

Oracle APEX 24.2では、ページ・アイテムのタイプの複数選択とポップアップLOVに機能が追加されました。
  • APEX 24.2の複数選択では、選択された項目の個数が表示されるようになりました。
  • APEX 24.2のポップアップLOVでは検索の設定が変更され、1つ選択、複数選択およびコンボボックスと同じ設定になりました。
APEX 24.2では以下のように動作します。APEX 24.2では国旗のアイコンが追加されているため、国の選択時に表示できます。複数選択で数値が表示されています。また、ポップアップLOVは、検索が複数選択と同じくらい速くなっています。


APEX 24.1では、同様に作成したアプリケーションでも国旗がない分、寂しい感じがします。複数選択では数値は表示されず、ポップアップLOVの検索も若干遅いです。


以下に確認に使用したアプリケーションの作成手順と、APEX 24.2で変更された設定を紹介します。

アプリケーションが使用するデータ・ソースとして、サンプル・データセットの国をインストールします。


複数選択とポップアップLOVで使用するLOVを、共有コンポーネントとして作成します。

新規に空のAPEXアプリケーションを作成し、共有コンポーネントのLOVを開きます。


作成をクリックします。


LOVの作成は最初からとします。次へ進みます。


名前はLOV_COUNTRIESとします。ソースとしてSQL問合せを設定する予定なので、タイプはDynamicです。

次へ進みます。


ソース・タイプにSQL問合せを選択し、SQL SELECT文を入力に以下を記述します。列REGION_NAMEはグループに使用します。列ICONは国旗のアイコンですが、APEX 24.2でのみ意味を持ちます。
select
    c.country_id
    , c.name country_name
    , c.country_code
    , c.iso_alpha2
    , c.capital capital_name
    , c.population
    , r.name region_name
    , s.name sub_region_name
    , 'fa-flag-' || lower(c.iso_alpha2) icon
from eba_countries c join eba_country_regions r on c.region_id = r.id
     join eba_country_sub_regions s on c.sub_region_id = s.id
次へ進みます。


戻り列はCOUNTRY_ID、表示列はCOUNTRY_NAMEです。グループやアイコンは、後で追加表示列として設定する必要があります。

以上で作成します。


作成されたLOV_COUNTRIESを開きます。


列のマッピングのグループにREGION_NAME、アイコンにICONを割り当てます。

追加表示列の列の選択をクリックします。


グループやアイコンなど、列のマッピングに含めた列は必ず追加表示列に含めます。今回の例ではREGION_NAMEとICONです。

更新をクリックします。


列REGION_NAMEとICONはグループとアイコンとして使用するため追加表示列に含めますが、表示や検索の対象にはしません。表示可能と検索可能については、いいえにします。

以上で変更の適用をクリックします。


LOVの準備ができました。


最初に複数選択の機能拡張について確認します。


APEX 24.2では、値の表示形式がカンマ区切りリストのとき、選択されている数が表示されるようになりました。


数をクリックすると、選択されている要素が表示されます。


通常は、設定のデフォルトの使用がオンでも、この数値は表示されます。


これは、共有コンポーネントのコンポーネント設定にて、複数選択のデフォルトが設定されているためです。


コンポーネント設定の複数選択を開きます。


設定の値の表示方式がカンマ区切りリストになっていれば、デフォルトでこのAPEX 24.2の新機能が有効になります。


APEX 24.2のポップアップLOVには、プロパティに検索の項目が新設されました。


ポップアップLOVより後に追加されたタイプである、コンボボックス、1つ選択および複数選択は、すべてプロパティとして検索を持っています。

以下は、複数選択の例です。


ポップアップLOVについても、検索の設定はこれらの新しいコンポーネントと同じになりました。

そのためAPEX 24.2以前にあった、入力時に検索は無くなりました。


代わりに、他のコンポーネントと同じく検索時にフェッチが追加されています。


今回の記事は以上になります。

簡単なアプケーションですが、今回作成したアプリケーションのエクスポートを以下に置きました。
https://github.com/ujnak/apexapps/blob/master/exports/apex242-new-feature-select-many-popup-lov.zip

Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。

完