2021年6月10日にOracle APEX Office Hoursとして、Oracle APEX 21.1の新機能について紹介がありました。録画はこちらから参照できます。
最初の15分ほどは、製品に関する報告です。その後、新機能のデモに移ります。最後の10分ほどは、Oracle APEXのDirectorであり、Oracle APEXを最初に作った人であるJoel Kallmanを追悼するメッセージになっています。
最初から試聴するのがお勧めですが、アナウンスの部分だけを以下に紹介します。
サンプル・アプリケーションとスターター・アプリケーション(以前の生産性アプリケーション)は、oracle.github.io/apexからダウンロードできます。
New Feature Request App(こういう新機能が欲しい、という要望をあげるアプリケーション)が近々、リリースされる予定です。
あまり認知されていないのですが、以前よりOracle Application Express Feature Requestsというサイトはありました。しかし、残念ながら機能していませんでした。
apex.oracle.com/roadmapとして、今後に予定している機能拡張が記載されています。以前はapex.oracle.com/sodでした。こちらでも同じページを参照できます。
Oracle Support以外では、apex.oracle.com/forumでも不具合の報告は受け付けています、とのことです。ただし、こちらはコミュニティによる支援ですので、回答が得られるという保証はありません。
Oracle APEX 21.1より、サポートするデータベースが12.1.0.2以降になります。11.2.0.4はサポート対象外です。
サポート対象のブラウザにIEは含まれません。また、Microsoft Edge Legacyも含まれません。
PSE(Patch Set Exception)が、APEXのバージョン番号に含まれるようになります。パッチバージョンは今まで日付であったのが、数字になります。例えば、Oracle APEX 21.1のPatch Setは32598392ですが、このパッチの最初のバージョンは1です。このパッチを適用する前のAPEXのバージョンは21.1.0で、パッチを適用したあとは21.1.1になります。
静的リソースのCDNのパスは変更されず、パッチに含まれる静的リソースも含みます。
https://static.oracle.com/cdn/apex/21.1.0/
Websheets、Oracle Formsの移行ユーティリティ、インスタンス・メトリックを取得するためのRESTインターフェース、Microsoft Edge Legacyはサポート対象外になります。
AnyChart, AnyMap, AnyGanttがデサポートになるので、対応方法について説明しています。使っているアプリがある場合は、バージョンアップ前に実施すべき内容もあるため、手順を確認しておく必要があります。
Oracle Database 21cより、オンプレのデータベースのインストールから、Oracle APEXが除かれます。ライセンスやサポートなどについては、まったく変更はありません。
常にOracle APEXの最新版を使用していただくための措置になります。詳しくはこちらの記事に記載されています。データベースのメディアからAPEXが無くなりますが、誤解しないように、ということを説明しています。
APEX 21.1よりプレミア・サポートの期間が最長3年に短縮されます。