2026年4月22日水曜日

Claude CodeおよびOpenAI CodexでAgent Skillsを参照しMCPサーバー経由でOracle Databaseに問い合わせる

Claude CodeおよびOpenAI Codexでプロジェクトを作成し、そのプロジェクトに含めたAgent Skillsを参照してOracle Databaseに問い合わせを行います。データベースへの問い合わせには、SQLclのMCPサーバーを使用します。接続先のデータベースとして、Oracleが提供しているFreeSQL(https://freesql.com/)を使用します。

Claude CodeとOpenAI Codexの間でAgent Skillsを共用するために、Microsoftが提供しているAPM(Agent Package Manager)を採用します。

作業はmacOSで実施します。Claude Desktop、Codex、git、apm、SQLcl(コマンド名はsql)、JavaはWindowsでも動作するため、Windowsでも同様に作業できるでしょう。

OracleのFreeSQL.comには、Oracleが提供しているサンプル・スキーマがインストール済みです。今回使用するAgent Skillsには、サンプル・スキーマSales Historyへの問い合わせ方法を記述しています。

SQLclとgitはインストール済みとします。

最初にAPMをインストールします。APMのQuick Startに記載されているコマンドを実行します。

macOSでは以下のコマンドを実行します。

curl -sSL https://aka.ms/apm-unix | sh

~ % curl -sSL https://aka.ms/apm-unix | sh

-e 

╔══════════════════════════════════════════════════════════════╗

                        APM Installer                       

              The NPM for AI-Native Development              

╚══════════════════════════════════════════════════════════════╝

-e 

-e Detected platform: darwin-arm64

-e Target binary: apm-darwin-arm64.tar.gz

-e Note: Will need sudo permissions to install to /usr/local/bin

-e Fetching latest release information...

-e Latest version: v0.9.0

-e Download URL: https://github.com/microsoft/apm/releases/download/v0.9.0/apm-darwin-arm64.tar.gz

-e Downloading APM...

-e ✓ Download successful

-e Extracting binary...

-e ✓ Extraction successful

-e Testing binary...

-e ✓ Binary test successful

-e Installing APM CLI to /usr/local/bin...

Password:

-e ✓ APM installed successfully!

-e Version: Agent Package Manager (APM) CLI version 0.9.0 (303a3a2)

-e Location: /usr/local/bin/apm -> /usr/local/lib/apm/apm


-e 🎉 Installation complete!


-e Quick start:

  apm init my-app          # Create a new APM project

  cd my-app && apm install # Install dependencies

  apm run                  # Run your first prompt


-e Documentation: https://github.com/microsoft/apm

-e Need help? Create an issue at https://github.com/microsoft/apm/issues

~ % 


確認を兼ねて、インストールされたAPMのバージョンを表示してみます。

apm --version

 ~ % apm --version

Agent Package Manager (APM) CLI version 0.9.0 (303a3a2)

~ % 


APM向けにスキルを記述したリポジトリsh-sales-analysisをクローンします。

git clone https://github.com/ujnak/sh-sales-analysis.git
cd sh-sales-analysis

.apm/instructions/sh-schema.instructions.mdおよび.apm/skills/*/SKILL.mdが、Agent Skillsとして含まれています。スキルを参照した上でOracle Databaseに問い合わせができることを確認するためだけのスキルで、スキル自体はClaudeに生成させたものをそのまま使用しています。そのため、スキルとして参考になるものではありません。

スキル以外にapm.ymlを含んでいます。

Documents % git clone https://github.com/ujnak/sh-sales-analysis.git


Cloning into 'sh-sales-analysis'...

remote: Enumerating objects: 19, done.

remote: Counting objects: 100% (19/19), done.

remote: Compressing objects: 100% (14/14), done.

remote: Total 19 (delta 0), reused 19 (delta 0), pack-reused 0 (from 0)

Receiving objects: 100% (19/19), 9.78 KiB | 9.78 MiB/s, done.

Documents % cd sh-sales-analysis 

sh-sales-analysis %  


次にデータベースを準備します。

FreeSQに接続します。


右上のSign Inをクリックし、FreeSQLにサインインします。FreeSQLへのサインインには、Oracleアカウントを使用します。

FreeSQLにサインインすると、Connect to the Database, Connect to Javaと表示されるボタンがあります。これをクリックします。


ドロワーが開きます。最初はパスワードが生成されていないため、Regenerateボタンをクリックします。

Regenerateをクリックすると、Use SQLcl to get startedにパスワードを含んだ、データベースへの接続文字列が表示されます。この接続文字列をコピーします。


手元のPCに戻りSQLclを起動します。

sql /nolog

sh-sales-analysis % sql /nolog          


SQLcl: 水 4月 22 14:11:30 2026のリリース26.1 Production


Copyright (c) 1982, 2026, Oracle.  All rights reserved.


SQL> 


FreeSQLよりコピーした接続文字列を指定して、データベースに接続します。接続は名前をつけて保存します。

接続の名前はfreesqlとしています。

conn -save freesql -savepwd YUJI_********_SCHEMA_2XU9P/*************************************@//db.freesql.com:1521/26ai_un3c1

SQL> conn -save freesql -savepwd YUJI_***********_SCHEMA_2XU9P/********************************@//db.freesql.com:1521/26ai_un3c1

名前: freesql

接続文字列: //db.freesql.com:1521/26ai_un3c1

ユーザー: YUJI_****************_SCHEMA_2XU9P

パスワード: ******

接続しました.

SQL> 


保存された接続をリストします。

connmgr list

SQL> connmgr list

.

├── adb-apexdev

├── freesql

├── local-26ai-apexdev

└── local-26ai-sys

SQL> 


以上で、SQLclのMCPサーバーから利用できるデータベース接続としてfreesqlが保存されました。

調べてみたのですが、FreeSQLで生成したパスワードの有効期限は不明でした。1時間くらいは有効だろうと思いますが、作業中はFreeSQL.comは、サインインした状態を維持しておくと良いでしょう。

リポジトリsh-sales-analysisをクローンしたディレクトリに移動し、Claude Code向けにスキルをインストールします。

apm install --target claude

sh-sales-analysis % apm install --target claude

[>] Installing dependencies from apm.yml...


  [+] <project root> (local)

  |-- 1 rule(s) integrated -> .claude/rules/

  |-- 4 skill(s) integrated -> .claude/skills/

+- MCP Servers (1)

|  + oracle-sh (already configured)

+- All servers up to date


[*] Installed 1 APM dependency.

sh-sales-analysis % 


MCPサーバーについて、apm.ymlに以下のように記載しています。SQLcl(sqlコマンド)がインストールされているパスは変更が必要かもしれません。
dependencies:
  mcp:
  - name: oracle-sh
    registry: false
    transport: stdio
    command: /opt/homebrew/Caskroom/sqlcl/26.1.0.086.1709/sqlcl/bin/sql
    args:
        - -mcp
        - -R
        - 4
scripts: {}
ターゲットがClaudeの場合、apm.ymlに記載したMCPサーバーの設定がインストールされないようです。そのため、手動でMCPサーバーを設定します。ディレクトリsh-sales-analysisの下に設定ファイル.mcp.jsonを作成します。内容として以下を記述します。
{
  "mcpServers": {
    "oracle-sh": {
      "command": "/opt/homebrew/Caskroom/sqlcl/26.1.0.086.1709/sqlcl/bin/sql",
      "args": [
          "-mcp","-R","4"
      ]
    }
  }
}
以上でディレクトリ(Claudeではフォルダーと呼んでいます)の準備ができました。

ClaudeのDesktopアプリからCodeを開きます。

新規セッションを開始し、スキルをインストールしたフォルダーを選択します。


参照できるスキルを一覧します。

「参照できるスキルを一覧して。」

分析系スキルとして、インストールしたスキルが一覧されます。


使用できるMCPサーバーを一覧します。

「使用できるMCPサーバーを一覧して。」

.mcp.jsonに設定したMCPサーバーが一覧されます。


スキルとMCPサーバーを組み合わせて、分析を実施します。

「MCPサーバーoracle-shのfreesqlに接続して、Oracle SHスキーマの販売データを総合分析を実施して。」



MCPサーバーのツール実行と、スキルの参照が行われたことは確認できます。スキルの内容が適切かどうかを検証していないので、Claude Codeの出力については、なんとも言えません。しかし、MCPサーバー経由でデータベースを検索できて、かつ、スキルに従って分析作業が実行されたことは確認できます。

続いて、同様の作業をOpenAI Codex向けに実施します。

Codex向けにスキルをインストールします。

apm install --target codex

sh-sales-analysis % apm install --target codex

[>] Installing dependencies from apm.yml...


  [+] <project root> (local)

  |-- 4 skill(s) integrated -> .agents/skills/

+- MCP Servers (1)

|  >  oracle-sh (self-defined, stdio)

|     +- Configuring for Codex...

  Installing oracle-sh...

Successfully configured MCP server 'oracle-sh' for Codex CLI

  + oracle-sh

|  +  oracle-sh -> Codex (configured)

+- Configured 1 server


[*] Installed 1 APM dependency and 1 MCP server.

sh-sales-analysis % 


apm.ymlにはMCPサーバーが設定されていますが、これはグローバル・スコープでインストールされる(~/.codex/config.tomlに追加される)ようです。apm install --helpのオプション--globalに「 MCP servers target global-capable runtimes only (Copilot CLI, Codex CLI).」と記載されているので、そういうものかもしれません。

MCPサーバーをプロジェクト・ローカルにインストールするために、手動でconfig.tomlを作成します。プロジェクト・フォルダーに設定ファイル.codex/config.tomlを作成し、以下を記述します。
[mcp_servers.oracle-sh]
command = "/opt/homebrew/Caskroom/sqlcl/26.1.0.086.1709/sqlcl/bin/sql"
args = [ "-mcp", "-R", "4"]
id = ""
次回からはMCPサーバーをインストール対象から外すようにします。

apm install --only apm --target codex

Codexでの作業に移ります。

Codexでは新しいプロジェクトを追加する際に、リポジトリsh-sales-analysisをクローンしたディレクトリを選択します。


参照できるスキルを一覧します。

「参照できるスキルを一覧して。」

分析系スキルとして、インストールしたスキルが一覧されます。


使用できるMCPサーバーを一覧します。

「使用できるMCPサーバーを一覧して。」

config.tomlに設定したMCPサーバーが一覧されます。


スキルとMCPサーバーを組み合わせて、分析を実施します。

「MCPサーバーoracle-shのfreesqlに接続して、Oracle SHスキーマの販売データを総合分析を実施して。」



Codexでも、MCPサーバー経由でデータベースを検索できて、かつ、スキルに従って分析作業が実行されたことが確認できます。

コーディング作業をするわけではないので、最初はClaude CodeではなくCoworkで試していたのですが、Coworkでのスキルの追加はプラグインで行い、プロジェクト・フォルダー以下のスキルは参照しないようです。そのため、Claude Codeを使った作業に切り替えました。

今回の記事は以上になります。