2021年9月2日木曜日

新しいapex.oracle.com/ideasアプリケーションの紹介

 Oracle APEXのチームより、新しいアプリケーションapex.oracle.com/ideasがリリースされました。先日のOffice HourにてAPEXのアーキテクトのShakeeb Rahmanが、このアプリケーションを紹介しています。

Deep Dive: Universal Theme in APEX 21.1 (58:05秒より)

https://www.youtube.com/watch?v=rDqx17RL5uc&t=3485s

Ideas & Feature Requestsというアプリケーションで、追加して欲しいアイデアを開発チームに伝えるアプリケーションです。他の人のアイデアに投票することもできます。

実は以前よりapex.oracle.com/voteというアプリケーションは存在していました。しかし、うまく運用されていたとは言い難い状況でした。投稿されたアイデアをOracle APEXの開発チームだけではなく、コミュニティの有識者も含めて評価していて、それが理由のひとつだったのではないかと思います。今回は投稿された要望は、必ずOracle APEXのProduct Managementのチームが目を通すことになっています。

URLは

https://apex.oracle.com/ideas/

です。このアプリケーションにアクセスするには、Oracleプロファイルを作成する必要があります。アイデアの参照および投稿を、匿名で行なうことはできません。

アイデアやコメントは英語で記載する必要があります。

アイデアを投稿するのは分かりやすい利用法ですが、日本から機能追加のアイデアを英語で投稿する人はあまり多くはいない気がします。それ以外で便利、と思った使い方を紹介します。その後、情報ページの翻訳を添付します。

Filter and Sortをクリックし、StatusTargetedにチェックを入れます。Targetedが表示されていない場合はShow Moreをクリックします。StatusのTargetedは、APEXの次のリリースに含まれる予定になっている機能を指します。

2021年9月2日時点では、以下の5つのアイデアがOracle APEX 21.2で提供される予定になっています。

あくまで予定で、この情報をもとに何かのサービスの購入を決めたり、開発するシステムの納入スケジュールを立てたりしてはいけません。


Targetedの一覧をみると、次のリリースで期待できるアイデアがわかります。例えば、SAML認証スキームはOracle APEX 21.2でリリースする予定になっています。

StatusRoadmapは、APEXの将来のリリースで実装する予定のアイデアです。逆に言うと、Oracle APEXの開発チームが、製品に不足していると認識している機能です。例えば、Workflowがあります。


TargetedやRoadmap以外にもステータスはあります。少なくとも、このアプリケーションから見つけることができるアイデアはOracle APEXの開発チームによって認識済みです。そのため、機能の有無について、Oracle Supportにサービス・リクエストを作成して確認する、といった作業が不要になります。サービス・リクエストでは、Oracle Supportがサポート・ノートを作らない限り、他の人や企業によるサービス・リクエストの回答を参照することはできません。

上矢印をクリックすると、投票になります。もう一度クリックすると、投票を解除します。


投票をすると、Votersとして名前が表示されます。


表示される名前は、Edit My Profileから設定します。


Display Nameを変更します。


本アプリケーションの詳しい紹介は、情報ページより参照できます。


以下、情報ページの内容の翻訳を記載して、本記事の終了とします。

本アプリケーションについて


新しいAPEX Ideasアプリでは、APEXの将来のリリースに向けたアイデアや機能のリクエストを共有することができます。

すべてのアイデアを実現することはお約束できませんが、投稿されたすべてのアイデアに目を通し、真剣に検討することをお約束します。

アイデアはどのようにして投稿するのですか?

APEXに実装されていたらよいと思う、素晴らしいアイデアをお持ちですか?以下の簡単なステップに従って、機能のリクエストを投稿してください:
  • ホームページのSubmit an Ideaボタンをクリックする。
  • あなたのアイデアを説明するタイトルを入力し、Enterキーを押します。
  • タイトルの下に類似した既存のアイデアが表示された場合は、それらのタイトルをクリックして、新たに開いたブラウザのタブから内容を確認することができます。あなたのアイデアがユニークなものであれば、No, I have a new ideaボタンをクリックして、続けてください。
  • 説明として、あらかじめ提供されているテンプレートを編集して、機能を説明するための情報をできるだけ多く記述します。画像(ドラッグ&ドロップするだけ)やコードブロックなど、要望をできるだけ明確にするために必要な情報を追加することができます。
  • 最後にSubmit Ideaボタンを押してください。
投稿されたアイデアは、APEXチームのメンバーが確認するまで、unpublishedとしてマークされます。publishedに変更されると、あなたのアイデアは一般に公開されます。

あなたのアイデアが公開されたら自動的に通知が届くように、通知機能の追加を検討しています。現在のところは、後ほど画面にアクセスして確認してください。

アイデアを投稿する際の注意点はありますか?


簡潔に記述されていて、理解しやすいアイデアは、実行に移される可能性がはるかに高くなります。あなたのアイデアを理解してもらうために、以下のヒントを参考にしてください。
  • できるだけ多くの情報を提供する
  • このアイデアが役に立つユースケースを説明する
  • 実装について考えがあれば、伝える。
  • スクリーンショットのアップロード、スケッチを描く、コードを貼り付る。
  • 一般に公開されているAPEXアプリや、お客様が録画したビデオへのリンクを添付する。
注:不具合の報告や一般的な質問はアイデアとはみなされず、すぐにクローズされます。

アイデアは投稿されてから、どのようなプロセスを経るのでしょうか?


投稿されたすべてのアイデアは、APEXのProduct Management(PM)チームが最初に、内容が明確か審査し、その後に誰もが見られるように公開します。このステップにより、スパムや不適切なコンテンツを防ぐことができます。

アイデアが公開されると、そのアイデアは投票やコミュニティでの議論の対象となります。PMチームは、アイデアの投稿やコメントを定期的にモニターします。

アイディアの準備が整った(理解しやすく、簡潔に提示された)場合、ステータスをUnder Reviewに設定します。次に、APEX開発チームがそのアイデアを慎重に検討し、APEXの製品ロードマップに載せるべきものかどうかを判断します。

もしかしたら、あなたのアイデアが採用されず、ClosedまたはDuplilcateとマークされているかもしれません。そのような場合でも落胆することなく、どんどんアイデアを出してください。あなたが単純だと思っていたアイデアが、実際には、とても難しい実装になるかもしれないことを覚えておいてください。

以下に、あなたのアイデアが辿る可能性のあるStatusの定義を紹介します。
  • New: 最近提出されたアイデアで、まだ完全にはレビューされていない
  • Under Review: APEXチームが積極的にレビューを行なっている
  • More information Required: 追加の情報や理由、または、コミュニティの支援が必要
  • Roadmap: APEXの将来のリリースで実装される予定
  • Targeted: APEXの次のリリースで実装されるように優先
  • Delivered: すでに実装済み
  • Duplicate: すでに投稿された機能要求と同件
  • Closed: これ以上の議論は行わない


自分のアイデアを他の人と共有するにはどうしたらいいか?


あなたのアイデアを他の人と共有することをお勧めします。アイデアの詳細ページにあるShareボタンをクリックすると、簡単に共有できるショートリンクを入手できます。ソーシャルメディアを利用している場合は、#orclapexのハッシュタグを使って、より多くの人に伝えることができます。

不具合の報告はどこですればいいですか?


このIdeasアプリケーションではありません。不具合は、Oracle Supportまたは APEX Discussion Forumに報告します。そこで提出した内容が正しく受け取られたら、Oracle APEXの開発チームはあなたと連絡を取ることができます。以下が、不具合を報告する際のヒントです。
  • 問題をできるだけ詳細に記述する。
  • APEX、データベース、その他関連する環境情報の提供する。
  • 問題を再現するための手順を含める(apex.oracle.com上で再現可能なアプリがあればなお良い)。
  • タイトルの前に "APEX 21.1 Bug: "を付け、その後に問題の簡単な説明を記載する。