2021年12月8日水曜日

Oracle RDF Graph ServerをAutonomous Databaseで使用する(2) - SPARQLを実行する

 先の記事で構築した環境を使って、マニュアルに記載されている雑誌記事の例を実行してみます。

最初にネットワークを作成します。Dataタブを開きます。Data Sourceapexdevを選択し、RDF networkプラス(+)をクリックします。Create RDF Networkのダイアログが開くので、Network nameとしてNET1TablespaceとしてDATAを選択しOKをクリックします。


RDFセマンティック・ネットワークとしてNET1が作成されたら、続けてモデルを作成します。

RDF networkとしてAPEXDEV.NET1を選択します。RDF networkRDF Objectsを開き、Regular modelsの上で右クリックしてメニューを表示させ、Createを実行します。


ModelとしてarticlesTablespaceとしてDATAを選択し、OKをクリックします。


モデルARTICLESが作成されたら、Regular modelsを開いて選択します。右クリックでメニューを表示させ、Openを実行します。


モデルのデータを投入します。与えるテキストとしてSPARQLを選択し、Updateを選びます。以下の記述を行い、Executeをクリックします。




モデルARTICLESを検索して、投入されたデータを確認します。Updateの代わりにQueryを選択し、マニュアルに記載されている以下のSPARQL問い合わせを実行します。すべての記事の作者とタイトルをリストします。



マニュアルの例に含まれる、もうひとつのSPARQL問い合わせを実行します。Article1に参照されている記事の一覧です。



Oracle Databaseで実際に実行されているSQLを確認します。Query cacheを選択し、Manage networkのアイコンをクリックします。


Manage Network SPARQL Query Cacheのダイアログが開きます。ModelARTICLESの列をクリックすると、そのモデルで実行されたSPARQLと、変換されたSQLの一覧が表示されます。


詳細を確認するSPARQL文を選択し、Cache Detailsをクリックします。


キャッシュの詳細として、SPARQLの表示がされます。


SQL文の確認もできます。このSQLはデータベースで直接実行できます。


本記事では実行しませんが、この他にImportの機能があります。N-Triples(.nt)、N-Quads(.nq)、Turtle(.ttl)、Trig(.trig)および、それらをZIPに固めたファイルのインポートに対応しています。


RDF Graph Serverを使用してSPARQLを実行する方法について、簡単に紹介してみました。

Oracle RDF Graph Serverについてのマニュアルの記載はこちらです。