パッと見た目では気がつかないのですが、Oracle APEX 21.1に含まれているユニバーサル・テーマ(のテンプレート)は、CSS変数を使うように書き変えられています。
サンプル・データセットのEMP/DEPTをインストールして作成したアプリケーションを例に、どのようにリファクタリングされたのか紹介します。
Oracle APEX 20.2で作成したアプリケーションです。
Oracle APEX自体が21.1にアップグレードされても、テーマをリフレッシュするまではリファクタリングされたユニバーサル・テーマは適用されません。
新しいバージョンのユニバーサル・テーマがあり、アプリケーションに適用可能な場合は共有コンポーネントを開くと、テーマのリフレッシュを行うボタンが表示されます。
テーマのリフレッシュを行った後(コピーしたアプリケーションで実施するとよいでしょう)、アプリケーションを実行して確認します。
見た目では違いは分かりません。(違いが出ないようにリファクタリングされているので、当然と言えば当然ですが。。。)
ブラウザの開発者ツールを使って確認します。--utで始まる大量のCSS変数が定義されていることが確認できます。
あまり良い例が思いつかないのですが、フォントをsans-serifからserifに変えてみます。
テーマ・ローラを開いて、カスタムCSSとして以下を設定します。
:root {
--ut-base-font-family: serif;
}
テーマ・ローラ以外では、ページのプロパティとしてCSSのインラインに設定することによっても、CSS変数を変更することができます。
CSSに静的ファイルを使用する方法などもあります。こちらは以前に記事を書いています。
ユニバーサル・テーマとして定義されているCSS変数の一覧や説明といったものは、残念ですが無いようです。
以上になります。
Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完