Oracle APEX 23.1よりプロセス・タイプとして実行チェーンが追加されました。主にプロセスをバックグラウンドで実行するための機能ですが、フォアグラウンドの実行も可能です。
フォアグラウンドで実行する場合、設定のバックグラウンドで実行をオフに設定します。
Steve Meunchさんの記事は以下になります。
この記事は2023年4月にクロアチアのザグレブで開催されたAPEX Alpe Adrea 2023のセッションを元にしています。一番最後のセクションDownloading My Slidesに、セッションで使用されたスライドのPDFのリンクがあります。
本記事では、実行チェーンのちょっと便利な使い方の説明になります。
例えば、ページに3つのボタンINSERT、UPDATE、DELETEが作成されているとします。
APEX 23.1以前では、ボタンを押した時に実行されるプロセスは、サーバー側の条件で制御する必要がありました。
5つのプロセスが作成されていて、そのうちの3つがボタンINSERTを押した時に実行されるとします。これは、それぞれのプロセスのサーバー側の条件のボタン押下時にINSERTを設定します。
その以外に、ボタンUPDATEを押した時に実行されるプロセスを設定します。
ボタンDELETEを押した時に実行されるプロセスも設定します。
プロセスが実行される条件を見分けるためには、ひとつひとつのプロセスを選択し、サーバー側の条件を確認する必要があります。
実行される条件がわかりやすい名前をつけた実行チェーンを作成し、その実行チェーンのサーバー側の条件を設定することにより、ページ・プロセスを整理することができます。
実行チェーンに含まれるプロセスには、サーバー側の条件を設定する必要はありません。
ページに作成するプロセスの数が2桁に達することも稀ではないので、実行チェーンを使ってプロセスの実行条件が一目で分かるようにできると、とても便利です。
以上になります。
Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完