Builder + App Side-by-Side in Chrome
Google Chromeのバージョン143.0.7499.41から分割ビューという機能が追加されています。タブを2つのビューに分割して、左右それぞれのビューに別のウィンドウを表示できる、という機能です。
APEXでアプリケーションを開発していると、アプリケーション・ビルダーから実行したAPEXアプリケーションのウィンドウがどこかに行ってしまって見つからない、ということがあります。
分割ビューを使って、ひとつのタブにアプリケーション・ビルダーを左のビューに、開発中のアプリケーションを右のビューに(左右はどちらでもよい)表示したら、そのようなことがなくなるかもしれません。そういうことで、Steve Muenchさんは分割ビューの使い方を紹介しています。
本記事でも、日本語のGoogle Chromeで分割ビューを試してみます。1画面の左右にアプリケーション・ビルダーとアプリケーションを表示するため、ある程度広いモニターは必須だろうと思います。
ページ・デザイナをGoogle Chromeで開いた状態から始めます。
分割ビューに表示する予定のアプリケーションを、あらかじめ実行しておきます。
実行したアプリケーションが新しいタブで開きます。
ページ・デザイナに戻り、タブ上でコンテキスト・メニューを開きます。
コンテキスト・メニューから、「新しい分割ビューにタブを追加」を実行します。
分割ビューに表示されたタブより、先ほど実行したAPEXアプリケーションのタブを選択します。
選択したタブが右のビューに表示されます。結果として、ページ・デザイナが左のビュー、アプリケーションが右のビューに表示されます。
分割ビューで表示されていますが、ページ・デザイナとAPEXアプリケーションは連携されてます。
例えば開発者ツールバーのクイック編集をオンにして、コンポーネントを選択します。
クイック編集で選択したコンポーネントが、左のページ・デザイナでフォーカスされます。
ページ・デザイナを2ペイン・モードにすることで、画面を広く使うことができます。
ページ・デザイナを2ペイン・モードにすると、一般的に中央に表示されるレイアウト・ビューが無くなります。
中央のペインに表示されていたタブは無くなった訳ではなく、左のペインに寄せられています。
このタブはドラッグ&ドロップで位置を変更できます。
左ペインで使用頻度が高いのはレンダリング、動的アクション、プロセスだと思います。その横にヘルプを移動します。ページ共有コンポーネント、レイアウト、ページ検索を使用することは少ないように思います。
以上のような変更をページ・デザイナに加えることで、狭い画面にもフィットします。
分割ビューを閉じるには、タブにある x 印をクリックするか、右下のタブの x 印をクリックします。
アプリケーション・ビルダーから別のアプリケーションを実行すると、分割ビューで実行されず、新しいタブが開きます。分割ビューに表示されているアプリケーションは変わりません。
分割ビューに表示するアプリケーションを変更するには、一旦ビューを分離します。
ビューを分離します。
ビューが分離され、タブに戻ります。
ページ・デザイナのタブを選択して表示します。
ページ・デザイナのタブが選択された状態で、分割ビューに表示させるアプリケーションのタブのコンテキスト・メニューを表示します。
コンテキスト・メニューの「現在のタブで新しい分割表示」を実行します。
以上の操作で、分割ビューに表示するアプリケーションを変更できます。
変更したページ・デザイナのレイアウトは、ユーザーごとに記憶されます。デフォルトの状態に戻すには、ユーティリティのレイアウトより、レイアウトのリセットを実行します。
以上、Google Chromeの新しい分割ビューを、Oracle APEXで活用する方法の紹介でした。
Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完





















