標準のカレンダを月曜日から始める方法を紹介します。Oracle APEXのギャラリに含まれているサンプル・カレンダを使って確認します。
デフォルトではカレンダは日曜日から始まります。
ページ・デザイナを開いて、カレンダ・リージョンの属性を確認します。一般にリージョン固有の設定(この場合はカレンダ)は、プロパティ・エディタの属性に含まれます。
開始する曜日の指定は、設定には含まれていません。また、詳細の初期化JavaScriptファンクションのヘルプにも、そのような指定は含まれていません。
Oracle APEXのカレンダ・リージョンは、実際はFullCalendarです。そのため、FullCalendarに機能として含まれていれば、Oracle APEXから(設定やヘルプに含まれていなくても)利用することができます。
コンポーネントのバージョンに注意が必要です。Oracle APEXにバンドルされているJavaScriptコンポーネントは、必ずしも最新ではありません。バージョンはリリース・ノートに記載されています。FullCalendarは5.11.2がバンドルされています。FullCalendar自体の最新バージョンは6.1.5(2023年4月14日現在)です。
FullCalendarのドキュメントを確認すると、firstDayというプロパティが見つかりました。
https://fullcalendar.io/docs/v5/firstDay
以下のコードを詳細の初期化JavaScriptファンクションに記述します。
function (p) {
p.firstDay = 1;
}
ページを実行すると、カレンダが月曜日から始まっていることが確認できます。
カレンダ以外でも、3rdパーティのJavaScriptコンポーネントを使って実装されているリージョンやページ・アイテムがあります。チャートであればOracle JET、リッチ・テキスト・エディタであればCKEditor5、マップ・リージョンであればMapLibreのドキュメントを参照することにより、それらのコンポーネントに実装されている機能をさらに活用することができます。
以上です。
Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完