Storecove社が提供しているデジタルインボイスAPIを、Oracle APEXから呼び出してみます。
Storecove社のサイトは以下です。
Storecove社は、デジタル庁が推進しているPeppolのネットワークにアクセスするサービスおよびRESTful APIを提供しています。
APIの呼び出しを試すには、サンドボックス環境を取得する必要があります。サンドボックス環境は無料で取得できます。詳しくは上記のStorecove社のサイトを参照してください。
開発者アカウントを作成しログインすると、SettingsタプよりAPIキーの生成と取得ができます。
これらの情報を準備できなかったため、以下の作業のみを実施しました。
デジタルインボイスの作成(StorecoveのAPIではインボイスはJSONオブジェクトとして作成します)や、送受信のAPI呼び出しは含みません。
Authorization: Bearer API_KEY_HERE
この形式の認証は、認証タイプがHTTPヘッダーであるWeb資格証明として作成できます。
ワークスペース・ユーティリティのWeb資格証明を開きます。
Web資格証明が作成できたので、SQLコマンドよりAPIの呼び出しを行います。
{"code":"OK","email":false}
Web資格証明の作成
StorecoveのAPIは以下の形式のAuthorizationヘッダーにより、認証を行います。(1.1.3 Make your first API callのcurlのサンプルより)
Authorization: Bearer API_KEY_HERE
この形式の認証は、認証タイプがHTTPヘッダーであるWeb資格証明として作成できます。
ワークスペース・ユーティリティのWeb資格証明を開きます。
作成するWeb資格証明に、以下の値を設定します。
名前は任意です。今回はStorecove API Keyとしました。静的識別子はAPI呼び出しの際に指定する文字列になります。今回はSTORECOVE_API_KEYとしています。
認証タイプとしてHTTPヘッダーを選択します。資格証明名はヘッダー名であるAuthorizationを指定します。資格証明シークレットとして、Bearerで始め、空白で区切り、StorecoveのSettingsのAPI Keysの画面で生成したAPIキーの値を続けて設定します。
Bearer API_KEY_HERE
URLに対して有効に、APIのベースURLである以下を設定します。
https://api.storecove.com/api/v2/
APIの呼び出し
最初のAPIとして、Discover Network Participantが呼び出されています。
https://app.storecove.com/en/docs#_receiving_documents
リクエストの本体であるJSONドキュメントはDiscoverableParticipantです。
以下のPL/SQLコードを実行します。
SQLワークショップのSQLコマンドより実行します。(記事の先頭のスクリーンショット)
応答としてDiscoveredParticipantが返されます。
今回の実行では、以下の応答が返されます。
{"code":"OK","email":false}
以上で、Oracle APEXからStorecove APIを呼び出せることが確認できました。
ドキュメントの送信(3.2.2 Sending a document)、インボイス(5.2.32 Invoice)、送信証明の取得(3.3.5 Sending Evidence)、ドキュメントの受信(3.4.2. Received Document Webhook)といったAPIも何かの機会があれば、試してみたいと思います。
Oracle APEXによるアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完