空のAPEXアプリケーションを作成し、ホーム・ページにGradio-liteを組み込みます。
最初にJavaScriptとCSSのファイルのインポートを設定します。Gradio-liteのページで紹介されている設定では、JavaScriptファイルをインポートする際にcrossorigin属性を付与しています。そのため、ページ・プロパティのJavaScriptのファイルURLによる設定はできません。
CSSのファイルについては、ページ・プロパティのCSSのファイルURLで設定できますが、別々に設定しても仕方がないので、両方ともページ・プロパティのHTMLヘッダーに設定します。
<script type="module" crossorigin src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@gradio/lite/dist/lite.js"></script>
<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@gradio/lite/dist/lite.css" />
Gradio-liteが生成したボタンを押すと、APEXアプリケーションのデフォルトの動作であるページの送信が実行されてしまいます。そのため、Gradio-liteのカスタム要素に含まれるボタンをクリックした場合は、ページの送信を抑制します。
Gradio-liteの初期化にはかなりの時間がかかります。ページ・ロードが完了した時点ではGradio-liteの初期化は完了していないため、その中にあるはずのボタン要素を取得することはできません。また、Gradio-liteの初期化が完了したときに発生するイベントを見つけることができなかったため、ドキュメントにたいしてclickイベントのハンドラを設定し、gradio-liteカスタム要素内のボタンから発生したclickイベントであれば、ページの送信を行わないようにします。
JavaScriptのページ・ロード時に実行に以下を記述します。
後は静的コンテンツのリージョンを作成し、gradio-liteのカスタム要素を埋め込んでいきます。
リージョンFirst Sampleを作成し、ソースのHTMLコードとして以下を記述します。
<gradio-lite>
import gradio as gr
def greet(name):
return "Hello, " + name + "!"
gr.Interface(greet, "textbox", "textbox").launch()
</gradio-lite>
Multiple Filesのサンプルを静的コンテンツとして埋め込むと、以下のように表示されます。
<gradio-lite>
<gradio-file name="app.py" entrypoint>
import gradio as gr
from utils import add
demo = gr.Interface(fn=add, inputs=["number", "number"], outputs="number")
demo.launch()
</gradio-file>
<gradio-file name="utils.py" >
def add(a, b):
return a + b
</gradio-file>
</gradio-lite>
<gradio-lite>
<gradio-requirements>
transformers_js_py
</gradio-requirements>
<gradio-file name="app.py" entrypoint>
from transformers_js import import_transformers_js
import gradio as gr
transformers = await import_transformers_js()
pipeline = transformers.pipeline
pipe = await pipeline('sentiment-analysis')
async def classify(text):
return await pipe(text)
demo = gr.Interface(classify, "textbox", "json")
demo.launch()
</gradio-file>
</gradio-lite>
Playgroundを埋め込むと、以下のように表示されます。
<gradio-lite playground layout="horizontal">
import gradio as gr
gr.Interface(fn=lambda x: x,
inputs=gr.Textbox(),
outputs=gr.Textbox()
).launch()
</gradio-lite>
Gradio-liteの組み込み方法について、簡単に確認してみました。
今回作成したAPEXアプリケーションのエクスポートを以下に置きました。
https://github.com/ujnak/apexapps/blob/master/exports/integrating-gradio-lite.zip
Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完