2021年11月24日水曜日

Oracle APEX 21.2新機能(20) - コピーライト・バナー

 Oracle APEX 21.2より、アプリケーションのエクスポートにコピーライトに関する記述を追加できるようになりました。Srihari Ravvaさん(Oracle Corporationに所属しているAPEXを開発している方です)のブログの記事Adding Copyright information to application export filesに詳しい説明があります。こちらの記事にそって、この機能について確認してみます。

APEXで作成したアプリケーションをエクスポートして、GitHubなどから公開する方向けの機能です。

アプリケーション定義コピーライト・バナーのセクションで設定します。

ヘルプを開き、コピーライト・バナーの説明を確認します。

コピーライト・バナーのテキストをここに入力します。これは、APEXアプリケーションのエクスポート・ファイルに組み込まれます。現在のアプリケーション名を参照するには#APP_NAME#置換文字列を、現在の年を参照するには#YEAR#を使用できます。

#APP_NAME#および#YEAR#を置換文字列として使用できます。コピーライトの書き方については色々あるようです。ただし、©︎は英数字ではないためエクスポートされたファイルに含めるのは適切ではないでしょう。

コピーライト・バナーとして以下を設定します。

Name: #APP_NAME#
Copyright #YEAR# Oracle Corporation.

フォーマットをSQLとしてエクスポートしたときは、以下のように、SQLファイルの先頭にコメントとしてコピーライトが含まれます。

--------------------------------------------------------------------------------

-- Name: デモ - 従業員 / 部門^M

-- Copyright 2021 Oracle Corporation.

--------------------------------------------------------------------------------

prompt --application/set_environment

set define off verify off feedback off

whenever sqlerror exit sql.sqlcode rollback

--------------------------------------------------------------------------------

#APP_NAME#置換文字列がアプリケーション名に置き換わることを確認するために、コピーライト・バナーに#APP_NAME#を含めていますが、アプリケーション名はコピーライト・バナーに含めても含めなくても、どちらでもよいでしょう。

ZIP形式でエクスポートしたときは、copyright.txtというファイルにコピーライトが記載されます。

% cat copyright.txt 

Name: デモ - 従業員 / 部門

Copyright 2021 Oracle Corporation.

% 

copyright.txtは、ZIPファイルを展開した直下のディレクトリに作成されます。

これはページやコンポーネントのエクスポートといった、アプリケーションの部分的なエクスポートでも同様です。SQL形式であればコピーライト・バナーはコメントとして追加され、ZIP形式であればcopyright.txtとして追加されます。

コピーライト・バナーの紹介は以上になります。