Oracle APEX 21.2より、認証スキームとしてSAMLサインインが選択可能になっています。SAMLを選択可能にするには、管理サービスでの設定作業が必要です。
管理サービスにサインインし、インスタンスの管理を開きます。
インスタンスの設定のセキュリティを開きます。
以上を設定すると、認証スキームの選択肢にSAMLサインインが現れます。
ただし、データベース側ではRSA暗号の実装が必須で、ネィティブで対応しているのはDB19c 19.9 (OCT2020 DB RU)以降およびDB21c以降です。データベースのJavaの実装を使えばRAS暗号に対応できるのですが、そういった対応がAPEXの21.2のインストール・スクリプトに含まれているのか、別途対応が必要なのかは未確認です。以下のファンクションがYを返す状態であれば、RSA暗号の対応はされています。
dbms_output.put_line(apex_210200.wwv_flow_public_key_util.is_supported_yn);
実際にSAML認証の確認までは行えていませんが、待たれていた機能なので設定方法について紹介してみました。
追記
SAML認証をサポートするには、ORDS 20.4以降を使用し、以下のマニュアルの記載にそって、構成ファイルにsecurity.externalSessionTrustedOriginsの設定を行う必要があります。
https://docs.oracle.com/cd/F47724_01/aelig/migrating-mod_plsql-ords.html#GUID-ACAAB207-8475-403E-A757-304D7E76B2EF
またDBMS_CRYPTOパッケージにRSA暗号を扱うPKENCRYPT、PKDECRYPT、SIGN、VERIFYがAutonomous Databaseの19cにも含まれています。
完