2023年10月5日木曜日

定期的にレポートをリフレッシュする

色々な人がデータベースを更新しているので、自動的に、定期的にレポートをリフレッシュするにはどのようにすれば良いか、との相談がありました。

以前に記事「対話グリッドの自動リフレッシュ」として、タイマーのプラグインを使った実装を紹介しています。今回はフォーム付き対話モード・レポートを対象とし、以前と違う実装を行なってみます。

以下のような動作を実装します。


サンプル・データセットのEMP/DEPTに含まれている表EMPをソースとした対話モード・レポートとフォームのページを含むアプリケーションを作成します。

これからの実装は、対話モード・レポートのページに実施します。


ページ・デザイナで、対話モード・レポートのページを開きます。

ページ・プロパティJavaScriptファンクションおよびグローバル変数の宣言として、以下を記述します。


定期的なリフレッシュを開始するJavaScriptファンクションとしてstartRepeatRefresh、停止するJavaScriptファンクションとしてstopRepeatRefreshを定義しています。

これから、この2つのファンクションを呼び出す処理を追加します。

右ペインで動的アクション・ビューを開き、ページのロード動的アクションを作成します。TRUEアクションとしてJavaScriptコードの実行を選び、設定コードとして以下を記述します。

startRepeatRefresh(TIMEOUT, REGION);

ページのロード時、つまりページが開いた時にレポートの定期的なリフレッシュが開始します。


定期的なリフレッシュを停止するボタンSTOP_REFRESHを作成します。

JavaScriptを呼び出すため、動作アクションとして動的アクションで定義を選択します。ボタンをクリックすると、ページの送信の代わりにJavaScriptのコードが実行されます。


ボタンに作成する動的アクションタイミングイベントクリックになります。選択タイプボタンボタンSTOP_REFRESHです。


TRUEアクションとしてJavaScriptコードの実行を選択し、設定コードとして以下を記述します。

stopRepeatRefresh();


再スタートのボタンRESTART_REFRESHは、名前は異なりますが、ボタンSTOP_REFRESHとほぼ同じ設定で作成します。

TRUEアクションとして記述するコードは以下になります。ページのロード時に呼び出したファンクションです。

startRepeatRefresh(TIMEOUT, REGION);


定期的なリフレッシュの対象となっている対話モード・レポートに、静的IDとしてempを設定しています。

この値は定数REGIONに設定されていて、startRepeatRefreshの第2引数として渡されます。


以上で実装は完了です。アプリケーションを実行すると、本記事の先頭のGIF動画のように動作します。

今回作成したAPEXアプリケーションのエクスポートを以下に置きました。
https://github.com/ujnak/apexapps/blob/master/exports/auto-refresh-report-periodically.zip

Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。