Customer Managed ORDSが実行されている2つのコンピュート・インスタンスのフロントとなる ロード・バランサを作成します。バックエンドはHTTP接続をポート8080で待ち受けます。ロード・バランサはHTTPS接続を標準のポート443で待ち受けます。サーバー証明書として、OCIの証明書サービスで作成したものを使用します。
ロード・バランサの作成
OCIのコンソールよりネットワーキングのロード・バランサを開きます。ロード・バランサの作成をクリックします。
ロード・バランサ・タイプの選択として、ロード・バランサを選択します。ロード・バランサの作成をクリックします。
ロード・バランサ名は任意です。今回はlb-testservとしました。可視性タイプの選択はパブリック、パブリックIPアドレスの割当てはエフェメラルIPアドレスを選択します。Always Free枠のロード・バランサのシェイプの最小帯域幅および最大帯域幅は、ともに10Mbpsです。
ネットワーキングの選択に含まれる仮想クラウド・ネットワークおよびサブネットとして、あらかじめ作成済みのネットワークを指定します。
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ロード・バランシング・ポリシーの指定として重み付けラウンド・ロビンを選択します。
バックエンドの追加をクリックしてバックエンドを追加します。
画面右にドロワーが開きます。ロード・バランサのバックエンドとなるコンピュート・インスタンス(今回の例ではCMRODS1とCMORDS2)を選択します。
選択したバックエンドの追加をクリックし、ドロワーを閉じます。
ヘルス・チェック・ポリシーの指定に含まれるポートは8080、ステータス・コードは302、URLパス(URI)は/ordsとします。バックエンドの通信はHTTPなので、SSLの使用にチェックは入れません。
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リスナー名は任意です。今回はlsnr-testservとしました。トラフィックのタイプはHTTPS、モニターするポートはデフォルトの443のままとします。
SSL証明書の証明書リソースとして証明書サービス管理対象証明書を選択します。証明書として、先ほど作成したTestServを選択します。
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ロギングの管理は今回の検証の対象ではないため、エラー・ログ、アクセス・ログともにOFFにします。
以上で送信をクリックします。
ロード・バランサが作成されます。ロード・バランサに割り当てられたIPアドレス(パブリック)を確認します。
以上でOracle APEXに接続可能になっています。
ロード・バランサへの接続を許可するため、ロード・バランサが配置されているネットワークにポート443への接続を許可するイングレス・ルールが設定済みであることを確認します。
ポート8080への接続を許可するイングレス・ルールは、ロード・バランサにバックエンドを追加したときに自動的に追加されます。
接続確認
作成した環境に接続します。/etc/hostsファイルまたはそれに準ずるファイルにパブリックIPアドレスとホスト名のペアを記述します。
IPアドレスはロード・バランサのパブリックIPアドレス、ホスト名は証明書の共通名またはSANとして設定したホスト名です。
129.***.***.218 testserv.******.dev
手元のPCに設定したホスト名にて、Oracle APEXの環境に接続します。
サーバー証明書の署名を行なっているCAは、プライベートCAであるため証明書に関するエラーが発生します。対応方法は、自己署名証明書を使用してHTTPS化したときと概ね同じです。
http://apexugj.blogspot.com/2022/11/building-oracle-apex-environment-10-https.html