2022年11月22日火曜日

Oracle APEXの環境作成(1) - Oracle VM VirtualBoxのインストール

Oracle DatabaseをインストールするLinuxの仮想マシンを作成するため、Oracle VM VirtualBoxをインストールします。手順に示しているインストール先はIntel版のmacOSです。

追記(2023年11月15日): 

Oracle Database 19cのARM版がリリースされました。Oracle Database 23c Freeとはライセンスが異なります(Oracle Technology Network License Agreement)が、ARM版のOracle Linux上にOracle APEXの環境を構築できるようになりました。データベース以外はCPUのアーキテクチャにほぼ依存しないため、ARM版でも環境構築手順に大きな違いはありません。

VirutalBoxのインストール手順そのものはmacOSやWindowsなど、それぞれのOS上で一般的なアプリケーションのインストール手順に従っています。また、Oracle VM VirtualBoxのダウンロード方法やExtension Packのインストール方法は、OSによらず同じです。そのため、本記事で紹介するインストール手順の多くは、Windowsでも同様に実施できるでしょう。

以下より、Oracle VM VirtualBoxのインストール手順を紹介します。


Oracle VM VirtualBoxのダウンロード


Oracle VM VirtualBoxのダウンロード・ページを開きます。

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

2023年11月15日現在の最新バージョンは7.0.12になります。VirtualBoxは更新頻度が高いので、その時点での最新バージョンをダウンロードします。

プラットフォームに合ったplatform packagesと、プラットフォーム非依存のOracle VM VirtualBox Extension Packをダウンロードします。

VirtualBoxのLicensing FAQで説明されているように、VirtualBox自体とExtension Packではライセンスが異なります。VirtualBox自体はGPUv2、Extension Packは VirtualBox Extension Pack Personal Use and Evaluation Licenseのもとで配布されています。本記事の作業には、Extension Packは必ずしも必要ではありません。


platform packagesはmacOSであれば(バージョン7.0.10の場合)、VirtualBox-7.0.12-159484-OSX.dmg、WindowsはVirtualBox-7.0.12-159484-Win.exeとしてダウンロードされます。Extension Packは(バージョン7.0.10の場合)、Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.0.12.vbox-extpackとしてダウンロードされます。

VirtualBoxはOracle Corporationからもを提供されています。こちらのページからダウンロードします。アーカイブは同一です。


Oracle VM VirtualBoxのインストール



ダウンロードしたdmgまたはexeファイルを実行し、VirutalBoxをインストールします。

macOSの場合は、以下のようなアプリケーションのインストーラが起動します。

1. Double click on this iconと書いてあるように、VirtualBox.pkgと名前の付いたアイコンをダブルクリックしVirtualBoxをインストールします。


Oracle VM VirtualBoxのインストーラが起動します。macOSのユーザーであれば、VirtualBoxのインストーラが一般的なmacOSのアプリケーションのインストーラと同じであることに気が付くでしょう。

ここでは、続けるをクリックします。


インストールのカスタマイズ画面が開きます。特別な要件が無ければ、そのままインストールを実行します。


インストーラよりセキュリティに関する確認が求められます。アプリケーションのインストールを了承すると、VirtualBoxのインストールが開始します。インストールが完了すると、以下の画面になります。

閉じるをクリックすると、インストールの完了です。


ディスク・イメージをゴミ箱に移動するかどうか、確認を求められます。再度、インストール作業が必要になることは滅多にないので、ダウンロードしたメディアはゴミ箱に入れても良いでしょう。


Extension Packのインストール



Extension Packが提供している機能を使わない場合は、必ずしもインストールする必要はありません。今回の作業でExtension Packが提供している機能は使用していないため、以下の作業は省略できます。

(macOSの場合はアプリケーションより)VirtualBoxを起動します。

Oracle VM VirtualBoxマネージャーの画面が開きます。以下はようこその画面です。


ツールから機能拡張を実行します。(ファイル・メニューのツールからExtension Pack Managerを選択して実行することもできます)。


Installをクリックします。


ファイルの選択画面が開くので、ダウンロードしたExtension PackのファイルOracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.0.2.vbox-extpackを選択します。

インストールを確認するポップアップが開くので、インストールをクリックします。


VirutalBoxの機能拡張は、VirtualBox Extension Pack Personal Use and Evaluation Licenseによって提供されています。

ライセンスを確認して、同意しますをクリックします。


Extension Packのインストールが完了します。


以上でOracle VM VirtualBoxの準備は完了です。

続く