2022年11月22日火曜日

Oracle APEXの環境作成(3) - Linuxのインストール

更新:2026年1月27日

作成した仮想マシンにLinuxをインストールします。Oracle Linux 8またはOracle Linux 9をインストールしますが、RHELクローンであれば手順は同じになるでしょう。

仮想マシンにインストール・メディアが刺さっている状態から始めます。


Linuxのインストール


仮想マシンのコーンソールが小さくて操作が難しいため、あらかじめディスプレイ表示倍率を変更します。

ディスプレイをクリック(または設定(S)...からディスプレイを選択)します。


表示倍率200%に変更し、OKをクリックします。


仮想マシンを起動します。


Oracle Linux 8とOracle Linux 9では起動時のメッセージが異なりますが、起動手順は同じです。

コンソールにマウス・カーソルを当ててクリックすると、キーボード入力が仮想マシンのコンソールに割り当たります。割り当たったキーボードをホスト・コンピュータに戻すには、右下にある表示されているキーを押下します。macOSでのデフォルトは左コマンド・キーです。Windowsの場合のキーも右下に表示されているので参照してください。

Oracle Linux 8での起動画面です。OSの起動オプションを選択できます。デフォルトはTest this media & install Oracle Linux 8.10.0です。


Oracle Linux 9での起動画面です。OSの起動オプションを選択できます。デフォルトはTest this media & install Oracle Linux 9.7.0です。


60秒経過すると自動的にオペレーティング・システムのインストールが開始されます。

オペレーティング・システムのインストールが開始されると、コンソールに色々とメッセージが表示されます。メディアのチェックなどはEscを入力するとスキップできますが、VirtualBoxのキーボード操作に慣れていない場合は、そのまま待っているのが良いでしょう。それほど時間はかかりません。

以下はOracle Linux 8の画面です。Oracle Linux 9でも同様にメディアのチェックが実施されます。

コンソール右のメッセージの消去はメディアのチェック後、GUIのインストーラー起動後に実施した方が良さそうです。OSの起動中に消去するとブート・プロセスが停止したことがありました。


そのまま待っているとGUIのインストーラが起動します。

以下はOracle Linux 8の設定画面です。Oracle Linux 9でも設定画面は同じです。

最初に言語を選択します。キーボードのレイアウトus言語English(United States)を選択します。Oracle APEXのインストール後は仮想マシンにログインして作業することはほとんどありませんし、ここで日本語を選択すると、インストール中の画面の表示が崩れたり、日本語のディレクトリ名が作成されたりと、あまり嬉しいことがありません。設定は変更せずにContinueをクリックします。

仮想マシンのコンソール上の最初のマウスのクリックは、ホストのキーボードの割り当てに使われます。そのため、Continueのクリックとしては、2回目のクリックが認識されます。


インストールするオペレーティング・システムを構成します。

Time & DateRoot PasswordSoftware SelectionInstallation DestinationおよびNetwork & Host Nameについて構成します。Time & DateはデフォルトでAsia/TokyoNetwork & Host NameConnected: enp0s3になっていることがあります。その場合は、それらの構成は不要です。


Time & Dateを設定します。

地図上で日本をクリックし、RegionとしてAsiaCityとしてTokyoを選択します。Network TimeはとりあえずOFFにし、必要であればOSのインストール後に設定します。

設定後、Doneをクリックします。


Root Passwordを設定します。

Root Passwordへのパスワードの入力と、それと同じ文字列をConfirmに入力します。

Oracle Linux 9では、SSHによる接続時にパスワードによる認証を行うため、Lock root accountチェックを外しAllow root SSH login with passwordチェックします。

文字列として脆弱なパスワードの場合は、Done2回クリックして確定する必要があります。


Software Selectionを設定します。

Base EnvironmentとしてMinimal Installを選択します。Oracle Databaseのインストールに必要なRPMパッケージは、オラクルが提供している事前インストール用のRPMをインストールすると依存関係も考慮した上ですべてインストールされます。そのため、ここでは最小限の指定で十分です。


Installation Destinationを設定します。

Storage ConfigurationAutomaticであることを確認し、自動的に決まるディスク・レイアウトを採用します。

Doneをクリックします。


Network & Host Nameを設定します。

EthernetONに変更し、Configure...をクリックします。


Generalタブを開き、OSの起動時にネットワークに接続されるようにConnect automatically with priorityチェックします。

以上の設定をSaveします。


Network & Host Nameの画面に戻るので、Doneをクリックします。


オペレーティング・システムのインストールに必要な事前設定がすべて完了したので、Begin Installationをクリックし、インストールを開始します。


オペレーティング・システムのインストールが開始します。


環境に依存するため参考程度ですが、M4のMacbook Proで2分程度、IntelのMacbook Proで7分程度で完了しました。

Complete!のメッセージを確認し、Reboot Systemをクリックします。


再起動が完了すると、仮想マシンのコンソールにloginプロンプトが表示されます。これでオペレーティング・システムのインストールは完了です。




SSH接続とOSのアップデート



オペレーティング・システムを最新までアップデートします。

コンソールからログインして作業するのは難しいため、ポート・フォワーディングの設定を行いSSH経由で仮想マシンにログインします。

VirtualBoxマネジャーより仮想マシンを選択し、ネットワーク設定(S)...のネットワーク)を開きます。


ネットワークの設定のポートフォワーディングをクリックします。


開いたパネルより、ポート・フォワーディングのルールを追加します。プラスのアイコンをクリックすると一行追加されます。

名前sshとします。プロトコルTCPです。ホスト・ポートはホスト(つまりWindowsやMac側)で利用可能なポート番号を指定します。通常22のような1024番以下のポートはシステムで予約されているため、それ以上の番号を割り当てることになります。今回は2223としました。ゲスト・ポートは、仮想マシン上でSSHが接続を待機しているポート番号です。サービスはSSHなので22を指定します。

追加したらOKをクリックします。


ネットワークの構成が完了したので、OKをクリックします。


ポート・フォーワーディングの設定を行うと、ホスト・マシンから指定したゲスト・ポートを指定してSSHで接続できるようになります。-pオプションで接続するポート番号として2223を指定します。

ユーザーrootで接続します。

ssh -p 2223 root@localhost

~ % ssh -p 2223 root@localhost

The authenticity of host '[localhost]:2223 ([127.0.0.1]:2223)' can't be established.

ED25519 key fingerprint is SHA256:pQYE2BlqVgPo9UlOJvpeG2QLfSpTFvTeMCNq+ADudOk.

This key is not known by any other names.

Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes

Warning: Permanently added '[localhost]:2223' (ED25519) to the list of known hosts.

root@localhost's password: 

[root@localhost ~]# 


コマンドラインのsshからの初回接続の場合は確認を求められ、yesを入力すると~/.ssh/known_hostsファイルに公開鍵のフィンガープリントが登録されます。

接続先(この場合localhost:2223)にフィンガープリントが登録済みの場合、以下のように警告が表示されます。SSHで接続できるようにするには、~/.ssh/known_hostsより登録済みのフィンガープリントの行を削除する必要があります。

削除が必要な行は、警告メッセージに含まれています。以下の例では、knows_hostsの341行目が削除の対象です。複数行の削除が必要な場合もあります。

~ % ssh -p 2223 root@localhost

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

@    WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!     @

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

IT IS POSSIBLE THAT SOMEONE IS DOING SOMETHING NASTY!

Someone could be eavesdropping on you right now (man-in-the-middle attack)!

It is also possible that a host key has just been changed.

The fingerprint for the ED25519 key sent by the remote host is

SHA256:8M8c1ZhH2ioztvVPpf1FMhRG7JbtZY6YlKEwsONLw5w.

Please contact your system administrator.

Add correct host key in /Users/********/.ssh/known_hosts to get rid of this message.

Offending ECDSA key in /Users/********/.ssh/known_hosts:341

Host key for [localhost]:2223 has changed and you have requested strict checking.

Host key verification failed.

~ % 


オペレーティング・システムを最新までアップデートします。

Oracle Linux 8とOracle Linux 9では、アップデートされるパッケージは異なります。

dnf -y update

[root@localhost ~]# dnf -y update

Failed to set locale, defaulting to C.UTF-8

Oracle Linux 8 BaseOS Latest (aarch64)          5.4 MB/s | 154 MB     00:28    

Oracle Linux 8 Application Stream (aarch64)     2.6 MB/s |  69 MB     00:26    

Latest Unbreakable Enterprise Kernel Release 7  4.2 MB/s |  85 MB     00:20    

Last metadata expiration check: 0:00:05 ago on Tue Jan 27 12:22:03 2026.

Dependencies resolved.

================================================================================

 Package             Arch    Version                    Repository         Size

================================================================================

Upgrading:

 NetworkManager      aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 2.1 M

 NetworkManager-libnm

                     aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 1.9 M

 NetworkManager-team aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 159 k

 NetworkManager-tui  aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 343 k

 audit               aarch64 3.1.2-1.0.1.el8_10.1       ol8_baseos_latest 257 k

 audit-libs          aarch64 3.1.2-1.0.1.el8_10.1       ol8_baseos_latest 120 k

 bash                aarch64 4.4.20-6.el8_10            ol8_baseos_latest 1.5 M

 btrfs-progs         aarch64 5.15.1-3.el8               ol8_UEKR7         842 k


[中略]


  vim-minimal-2:8.0.1763-21.0.1.el8_10.aarch64                                  

  which-2.21-21.el8_10.aarch64                                                  

  xfsprogs-5.15.0-1.0.6.el8.aarch64                                             

  yum-4.7.0-21.0.1.el8_10.noarch                                                

Installed:

  kernel-uek-5.15.0-316.196.4.1.el8uek.aarch64                                  

  kernel-uek-core-5.15.0-316.196.4.1.el8uek.aarch64                             

  kernel-uek-modules-5.15.0-316.196.4.1.el8uek.aarch64                          


Complete!

[root@localhost ~]# 


オペレーティング・システムのカーネルが更新されている場合もあるので、仮想マシンを再起動します。

shutdown -r now

[root@localhost ~]# shutdown -r now

Connection to localhost closed by remote host.

Connection to localhost closed.

~ % 


以上で、Oracle Linuxのインストールは完了です。

続く