2022年11月22日火曜日

Oracle APEXの環境作成(0) - はじめに

 Oracle APEXによるアプリケーションの開発および開発したアプリケーションの実行を行う環境の作成方法をまとめます。いくつかの例外を除き、無料で利用可能なソフトウェアや環境の使用を前提とします。

環境作成に使用するソフトウェアは以下です。

  1. Oracle VM VirtualBox 7
  2. Oracle Linux 8
  3. Oracle Database 23c Free
  4. Oracle APEX 23.1
  5. Oracle JDK 17
  6. Oracle REST Data Services (ORDS) 23.1
すべて無料で利用できますが、ライセンスについてはソフトウェアごとに違います。Database、APEX、ORDSについてはOracle Free Use Terms and Conditions (FUTC) licenseが適用されています。

以下の12の記事を書いています。Oracle APEXやOracle REST Data Servicesは、バージョンによってインストール手順が変わっています。そのため、APEX 22.2より前、ORDSの22.3より前のバージョンには、このインストール手順は適用できません。
  1. Oracle VM VirtualBoxのインストール
  2. 仮想マシンの作成
  3. Linuxのインストール
  4. データベースのインストール 
  5. APEXのインストール
  6. Oracle REST Data Servicesのインストール
  7. 仮想マシンのOCIエクスポート対応
  8. OCIコンピュート・インスタンスの作成(この前に手順9の実施がお勧め)
  9. REST呼び出しに使うウォレットの作成
  10. 自己署名証明書によるHTTPS化
  11. インストールの検証
  12. パッチの適用
上記の他に、Let's Encryptを使ったサーバー証明書の取得も記事にしています。Oracle Linuxでは、EPELリポジトリにCertbotが含まれています。

Oracle Linux 8にEPELリポジトリを追加する
Customer Managed ORDSの構成(2) - Let's Encryptを使ったSSL化

Oracle DatabaseやOracle APEXを使ってみたいけど費用が心配、という方の助けになれば幸いです。

続く