Oracle JETやその他のチャート描画ライブラリの組み込み作業で表示したチャートと、同じチャートを表示してみます。
直接Apache EChartsで描画
Apache EChartsのGet Startedを参考にして、div要素にチャートを描画します。
ページ・プロパティのJavaScriptのファイルURLに以下を記述します。
https://cdn.jsdelivr.net/npm/echarts/dist/echarts.min.js
<div id="myChart" class="w600 h400"></div>
チャートに描画するデータを保持するページ・アイテムとしてP1_GROUPS、P1_VALUEを作成します。タイプは非表示です。
ページ・アイテムP1_GROUPSに計算を作成し、ページの描画前にデータを設定します。計算のタイプとしてSQL問合せ(単一の値を返す)を選択し、SQL問合せに以下を記述します。
select
json_arrayagg(
ename
order by empno asc )
from emp where deptno = 10
ページ・アイテムP1_VALUEにも計算を作成し、ページ描画前に値を設定します。SQL問合せに以下を記述します。
select
json_arrayagg(
sal
order by empno asc )
from emp where deptno = 10
以上で実装は完了です。ページを実行すると以下のように表示されます。
テンプレート・コンポーネントの作成
Apache EChartsのバー・チャートを描画するテンプレート・コンポーネントについて、設定内容を説明します。
テンプレート・コンポーネントの名前はApache ECharts Bar Chartとしました。テンプレートの部分には以下を記述しています。
カスタム属性としてCSS Classes、Groups、Value、Color、Orientation、Width、Heightを作成しています。GroupsとValueのタイプはセッション・ステート値、Colorはテキスト、WidthとHeightは両方とも整数です。
チャートの向きの指定であるOrientationの静的LOVは、horizontalの戻り値としてhorizontal、verticalの戻り値としてverticalを設定します。
ロードするファイルURLのJavaScriptに以下を記述します。
https://cdn.jsdelivr.net/npm/echarts/dist/echarts.min.js
#PLUGIN_FILES#js/script#MIN#.js
以上でテンプレート・コンポーネントは完成です。
リージョンにApache EChartsのテンプレート・コンポーネントを実装します。
ページ・アイテムP2_GROUPSとP2_VALUEは、最初に作成したP1_GROUPSとP1_VALUEと同じ設定で作成します。
識別の名前をApache ECharts、タイプをApache ECharts Bar Chartとします。
リージョンの属性を開き、GroupsとしてP2_GROUPS、ValueとしてP2_VALUE、Colorとして#309fdb、Orientationとしてhorizontalを設定します。Widthは600、Heightは400とします。
対話モード・レポートへの組み込み
対話モード・レポートのソースのSQL問合せとして以下を記述します。
select
dname,
json_arrayagg(
ename
order by empno asc ) groups,
json_arrayagg(
sal
order by empno asc) value,
'' chart
from emp_dept_v group by dname
対話モード・レポートの列CHARTを選択し、識別のタイプをApache ECharts Bar Chartに変更します。
設定のCSS Classesにw400、GroupsにGROUPS、ValueにVALUE、Colorに#309fdb、Orientationにhorizontalを設定します。Widthは400、Heightに300を設定します。
以上で実装は完了です。ページを実行すると以下のように表示されます。
作成したAPEXアプリケーションのエクスポートを以下に置きました。
https://github.com/ujnak/apexapps/blob/master/exports/integrating-apache-echarts.zip
Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。
完