2022年11月22日火曜日

Oracle APEXの環境作成(3) - Linuxのインストール

更新:2026年1月27日

作成した仮想マシンにLinuxをインストールします。Oracle Linux 8またはOracle Linux 9をインストールしますが、RHELクローンであれば手順は同じになるでしょう。

仮想マシンにインストール・メディアが刺さっている状態から始めます。


Linuxのインストール


仮想マシンのコーンソールが小さくて操作が難しいため、あらかじめディスプレイの表示倍率を変更します。

ディスプレイをクリック(または設定(S)...からディスプレイを選択)します。


表示倍率を200%に変更し、OKをクリックします。


仮想マシンを起動します。


Oracle Linux 8とOracle Linux 9では起動時のメッセージが異なりますが、起動手順は同じです。

コンソールにマウス・カーソルを当ててクリックすると、キーボード入力が仮想マシンのコンソールに割り当たります。割り当たったキーボードをホスト・コンピュータに戻すには、右下にある表示されているキーを押下します。macOSでのデフォルトは左コマンド・キーです。Windowsの場合のキーも右下に表示されているので参照してください。

Oracle Linux 8での起動画面です。OSの起動オプションを選択できます。デフォルトはTest this media & install Oracle Linux 8.10.0です。


Oracle Linux 9での起動画面です。OSの起動オプションを選択できます。デフォルトはTest this media & install Oracle Linux 9.7.0です。


60秒経過すると自動的にオペレーティング・システムのインストールが開始されます。

オペレーティング・システムのインストールが開始されると、コンソールに色々とメッセージが表示されます。メディアのチェックなどはEscを入力するとスキップできますが、VirtualBoxのキーボード操作に慣れていない場合は、そのまま待っているのが良いでしょう。それほど時間はかかりません。

以下はOracle Linux 8の画面です。Oracle Linux 9でも同様にメディアのチェックが実施されます。

コンソール右のメッセージの消去はメディアのチェック後、GUIのインストーラー起動後に実施した方が良さそうです。OSの起動中に消去するとブート・プロセスが停止したことがありました。


そのまま待っているとGUIのインストーラが起動します。

以下はOracle Linux 8の設定画面です。Oracle Linux 9でも設定画面は同じです。

最初に言語を選択します。キーボードのレイアウトはus、言語もEnglish(United States)を選択します。Oracle APEXのインストール後は仮想マシンにログインして作業することはほとんどありませんし、ここで日本語を選択すると、インストール中の画面の表示が崩れたり、日本語のディレクトリ名が作成されたりと、あまり嬉しいことがありません。設定は変更せずにContinueをクリックします。

仮想マシンのコンソール上の最初のマウスのクリックは、ホストのキーボードの割り当てに使われます。そのため、Continueのクリックとしては、2回目のクリックが認識されます。


インストールするオペレーティング・システムを構成します。

Time & Date、Root Password、Software Selection、Installation DestinationおよびNetwork & Host Nameについて構成します。Time & DateはデフォルトでAsia/Tokyo、Network & Host NameはConnected: enp0s3になっていることがあります。その場合は、それらの構成は不要です。


Time & Dateを設定します。

地図上で日本をクリックし、RegionとしてAsia、CityとしてTokyoを選択します。Network TimeはとりあえずOFFにし、必要であればOSのインストール後に設定します。

設定後、Doneをクリックします。


Root Passwordを設定します。

Root Passwordへのパスワードの入力と、それと同じ文字列をConfirmに入力します。

Oracle Linux 9では、SSHによる接続時にパスワードによる認証を行うため、Lock root accountのチェックを外し、Allow root SSH login with passwordをチェックします。

文字列として脆弱なパスワードの場合は、Doneを2回クリックして確定する必要があります。


Software Selectionを設定します。

Base EnvironmentとしてMinimal Installを選択します。Oracle Databaseのインストールに必要なRPMパッケージは、オラクルが提供している事前インストール用のRPMをインストールすると依存関係も考慮した上ですべてインストールされます。そのため、ここでは最小限の指定で十分です。


Installation Destinationを設定します。

Storage ConfigurationがAutomaticであることを確認し、自動的に決まるディスク・レイアウトを採用します。

Doneをクリックします。


Network & Host Nameを設定します。

EthernetをONに変更し、Configure...をクリックします。


Generalタブを開き、OSの起動時にネットワークに接続されるようにConnect automatically with priorityをチェックします。

以上の設定をSaveします。


Network & Host Nameの画面に戻るので、Doneをクリックします。


オペレーティング・システムのインストールに必要な事前設定がすべて完了したので、Begin Installationをクリックし、インストールを開始します。


オペレーティング・システムのインストールが開始します。


環境に依存するため参考程度ですが、M4のMacbook Proで2分程度、IntelのMacbook Proで7分程度で完了しました。

Complete!のメッセージを確認し、Reboot Systemをクリックします。


再起動が完了すると、仮想マシンのコンソールにloginプロンプトが表示されます。これでオペレーティング・システムのインストールは完了です。




SSH接続とOSのアップデート



オペレーティング・システムを最新までアップデートします。

コンソールからログインして作業するのは難しいため、ポート・フォワーディングの設定を行いSSH経由で仮想マシンにログインします。

VirtualBoxマネジャーより仮想マシンを選択し、ネットワーク(設定(S)...のネットワーク)を開きます。


ネットワークの設定のポートフォワーディングをクリックします。


開いたパネルより、ポート・フォワーディングのルールを追加します。プラスのアイコンをクリックすると一行追加されます。

名前はsshとします。プロトコルはTCPです。ホスト・ポートはホスト(つまりWindowsやMac側)で利用可能なポート番号を指定します。通常22のような1024番以下のポートはシステムで予約されているため、それ以上の番号を割り当てることになります。今回は2223としました。ゲスト・ポートは、仮想マシン上でSSHが接続を待機しているポート番号です。サービスはSSHなので22を指定します。

追加したらOKをクリックします。


ネットワークの構成が完了したので、OKをクリックします。


ポート・フォーワーディングの設定を行うと、ホスト・マシンから指定したゲスト・ポートを指定してSSHで接続できるようになります。-pオプションで接続するポート番号として2223を指定します。

ユーザーrootで接続します。

ssh -p 2223 root@localhost

~ % ssh -p 2223 root@localhost

The authenticity of host '[localhost]:2223 ([127.0.0.1]:2223)' can't be established.

ED25519 key fingerprint is SHA256:pQYE2BlqVgPo9UlOJvpeG2QLfSpTFvTeMCNq+ADudOk.

This key is not known by any other names.

Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes

Warning: Permanently added '[localhost]:2223' (ED25519) to the list of known hosts.

root@localhost's password: 

[root@localhost ~]# 


コマンドラインのsshからの初回接続の場合は確認を求められ、yesを入力すると~/.ssh/known_hostsファイルに公開鍵のフィンガープリントが登録されます。

接続先(この場合localhost:2223)にフィンガープリントが登録済みの場合、以下のように警告が表示されます。SSHで接続できるようにするには、~/.ssh/known_hostsより登録済みのフィンガープリントの行を削除する必要があります。

削除が必要な行は、警告メッセージに含まれています。以下の例では、knows_hostsの341行目が削除の対象です。複数行の削除が必要な場合もあります。

~ % ssh -p 2223 root@localhost

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

@    WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!     @

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

IT IS POSSIBLE THAT SOMEONE IS DOING SOMETHING NASTY!

Someone could be eavesdropping on you right now (man-in-the-middle attack)!

It is also possible that a host key has just been changed.

The fingerprint for the ED25519 key sent by the remote host is

SHA256:8M8c1ZhH2ioztvVPpf1FMhRG7JbtZY6YlKEwsONLw5w.

Please contact your system administrator.

Add correct host key in /Users/********/.ssh/known_hosts to get rid of this message.

Offending ECDSA key in /Users/********/.ssh/known_hosts:341

Host key for [localhost]:2223 has changed and you have requested strict checking.

Host key verification failed.

~ % 


オペレーティング・システムを最新までアップデートします。

Oracle Linux 8とOracle Linux 9では、アップデートされるパッケージは異なります。

dnf -y update

[root@localhost ~]# dnf -y update

Failed to set locale, defaulting to C.UTF-8

Oracle Linux 8 BaseOS Latest (aarch64)          5.4 MB/s | 154 MB     00:28    

Oracle Linux 8 Application Stream (aarch64)     2.6 MB/s |  69 MB     00:26    

Latest Unbreakable Enterprise Kernel Release 7  4.2 MB/s |  85 MB     00:20    

Last metadata expiration check: 0:00:05 ago on Tue Jan 27 12:22:03 2026.

Dependencies resolved.

================================================================================

 Package             Arch    Version                    Repository         Size

================================================================================

Upgrading:

 NetworkManager      aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 2.1 M

 NetworkManager-libnm

                     aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 1.9 M

 NetworkManager-team aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 159 k

 NetworkManager-tui  aarch64 1:1.40.16-20.0.1.el8_10    ol8_baseos_latest 343 k

 audit               aarch64 3.1.2-1.0.1.el8_10.1       ol8_baseos_latest 257 k

 audit-libs          aarch64 3.1.2-1.0.1.el8_10.1       ol8_baseos_latest 120 k

 bash                aarch64 4.4.20-6.el8_10            ol8_baseos_latest 1.5 M

 btrfs-progs         aarch64 5.15.1-3.el8               ol8_UEKR7         842 k


[中略]


  vim-minimal-2:8.0.1763-21.0.1.el8_10.aarch64                                  

  which-2.21-21.el8_10.aarch64                                                  

  xfsprogs-5.15.0-1.0.6.el8.aarch64                                             

  yum-4.7.0-21.0.1.el8_10.noarch                                                

Installed:

  kernel-uek-5.15.0-316.196.4.1.el8uek.aarch64                                  

  kernel-uek-core-5.15.0-316.196.4.1.el8uek.aarch64                             

  kernel-uek-modules-5.15.0-316.196.4.1.el8uek.aarch64                          


Complete!

[root@localhost ~]# 


オペレーティング・システムのカーネルが更新されている場合もあるので、仮想マシンを再起動します。

shutdown -r now

[root@localhost ~]# shutdown -r now

Connection to localhost closed by remote host.

Connection to localhost closed.

~ % 


以上で、Oracle Linuxのインストールは完了です。

続く

Oracle APEXの環境作成(2) - 仮想マシンの作成

更新:2026年1月26日

VirtualBoxを使い、Oracle Linuxの仮想マシンを作成します。

Oracle LinuxはRHEL(RedHat Enterprise Linux)と互換のLinuxディストリビューションです。そのため、Oracle Linuxの代わりにRHEL、または他のRHEL互換のLinuxディストリビューションであるAlmaLinuxやRocky Linuxの仮想マシンを作成しても、ほぼ同様の作業でOracle APEXの環境を作成できます。

ここで作成した仮想マシンにOracle AI Database 26ai Free、Oracle APEXおよびOracle REST Data Servicesをインストールします。仮想マシンは、Oracle Cloudにエクスポートできる条件を満たすように作成します。

作成する仮想マシンのスペックはx86-64, ARM 64-bitともに、2CPU、メモリ4096 GB、ディスク・サイズは50GBとします。


インストール・メディアの取得



Oracle Linuxのインストール・メディアをダウンロードします。Oracle Linuxのダウンロード・サイトを開きます。


ISO images: Oracle Linux Installation Media for x86_64 and Armのリンクをクリックして、ISOメディア - DVDやCD-ROMといった円盤のイメージ - のダウンロード・ページを開きます。x86_64であればRelease 9の最新のFull ISO、aarch64であればRelease 8の最新のFull ISOをダウンロードします。
https://yum.oracle.com/oracle-linux-isos.html


2026年1月26日時点の最新は、x86_64向けはRelease 9 Update 7、aarch64向けはRelease 8 Update 10です。それぞれ10GB超のファイルがダウンロードされます。


このメディアからOracle Linuxの仮想マシンを作成します。


Linux仮想マシンの作成



VirtualBoxマネージャーを起動し、ホーム画面を開きます。ホーム画面から、新規を実行します。(仮想マシン・メニューの新規...からも実行できます。)


作成する仮想マシンの名前とOSを設定します。

VM名はOracleAPEXとします。

ISOイメージとして、先ほどダウンロードしたLinuxのインストール・メディアを選択します。OSバージョンとしてOracle Linux (ARM 64-bit)が選択されているときは、ISOイメージはOracleLinux-R8-Ux-aarch64-dvd.iso、Oracle Linux (64-bit)が選択されているときは、OracleLinux-R9-Ux-x86_64-dvd.isoになります。

自動インストールはしないので、無人インストールを実行のチェックは外します。


仮想ハードウェアを指定します。

Oracle AI Database 26ai Freeを動かすために最低限必要なハードウェアを定義します。データベースが利用できるリソースの上限は2スレッド、2GBメモリなので、ORDSが使用する分も鑑みて、メインメモリーは4096MB、CPU数は2CPUとします。

Oracle APEXはデータベースに作成されるデータベース・オブジェクトやデータであり、Oracle APEX自体がサーバーとしてメモリやCPUを必要とすることはありません。Oracle APEXはOracle Databaseによって実行されるため、データベースが利用できるリソースの範囲で動作します。

x86_64の場合はEFIを使用のチェックを外し、BIOSを使用するように構成します。ARM 64bitはBIOSがサポートされていないので、EFIを使用をチェックします。

x86_64でもEFIが使えるかもしれませんが、確認していません。


仮想ハードディスクを指定します。

新しい仮想ハードディスクを作成し、ディスクサイズは50.00GBとします。Oracle Cloudへエクスポートするには、ディスクは50GB以上である必要があります。

ハードディスクファイルタイプとフォーマットとして、VDI (VirtualBox Disk Image) を選択します。


以上を指定して、完了をクリックします。


以上で、仮想マシンOracleAPEXが作成できました。


仮想マシンは作成されましたが、オペレーティング・システムはまだインストールされていません。

続く

Oracle APEXの環境作成(1) - VirtualBoxのインストール

更新:2026年1月26日

Oracle DatabaseをインストールするLinuxの仮想マシンを作成するため、VirtualBoxをインストールします。手順に示しているインストール先はARM版のmacOSです。

本記事ではOracle APEXの環境作成を、素のOracle Linux 8または9から始めるためにVirtualBoxを使用します。最近はIntel版のMacを使用している人はいないと思いますが、Intel/Oracle Linux 9での手順とARM/Oracle Linux 8での手順の双方を紹介します。

以下より、VirtualBoxのインストール手順を紹介します。


VirtualBoxのダウンロード


VirtualBoxのダウンロード・ページを開きます。

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

2026年1月26日現在の最新バージョンは7.2.4になります。VirtualBoxは更新頻度が高いので、その時点での最新バージョンをダウンロードします。

プラットフォームに合ったPlatform Packageをダウンロードします。Oracle VM VirtualBox Extension Packは必須ではありません。

VirtualBoxのLicensing FAQで説明されているように、VirtualBox本体とExtension Packではライセンスが異なります。VirtualBox自体はGPL version 3、Extension Packは VirtualBox Extension Pack Personal Use and Evaluation Licenseのもとで配布されています。


VirtualBoxのインストール



ダウンロードしたdmgまたはexeファイルを実行し、VirutalBoxをインストールします。

macOSの場合は、以下のようなアプリケーションのインストーラが起動します。

1. Double click on this iconと書いてあるように、VirtualBox.pkgと名前の付いたアイコンをダブルクリックしVirtualBoxをインストールします。


VirtualBoxのインストーラが起動します。macOSのユーザーであれば、VirtualBoxのインストーラが一般的なmacOSのアプリケーションのインストーラと同じであることに気が付くでしょう。

ここでは、続けるをクリックします。


インストール先の選択を求められます。このコンピュータのすべてのユーザー用にインストールします。

続けるをクリックします。


インストールのカスタマイズ画面が開きます。特別な要件が無ければ、そのままインストールを実行します。


インストーラよりセキュリティに関する確認が求められます。アプリケーションのインストールを了承すると、VirtualBoxのインストールが開始します。インストールが完了すると、以下の画面になります。

閉じるをクリックすると、インストールの完了です。


ディスク・イメージをゴミ箱に移動するかどうか、確認を求められます。再度、インストール作業が必要になることは滅多にないため、ダウンロードしたメディアはゴミ箱に入れても良いでしょう。

以上でVirtualBoxの準備は完了です。

続く

Oracle APEXの環境作成(0) - はじめに

更新:2026年1月23日

Oracle APEXによるアプリケーションの開発および開発したアプリケーションを実行する環境の作成方法をまとめます。いくつかの例外を除き、無料で利用可能なソフトウェアや環境の使用を前提とします。

環境作成に使用するソフトウェアは以下です。

  1. VirtualBox 7(ARM版は7.2以降)
  2. Oracle Linux 9(ARM版はOracle Linux 8)
  3. Oracle AI Database 26ai Free(RPM形式)
  4. Oracle APEX 24.2
  5. Oracle REST Data Services(ORDS)25.4(RPM形式)
すべて無料で利用できますが、ライセンスについては製品ごとに違います。Database、APEX、ORDSについてはOracle Free Use Terms and Conditions (FUTC) licenseが適用されます。

オンプレミスのOracle Databaseでの環境構築の参考になるように、VirtualBoxでの仮想マシンの作成より作業を始めています。Oracle AI Database 26ai FreeおよびOracle REST Data Servicesは、Oracle Container Registryよりコンテナ・イメージが提供されているため、より素早く、簡単にOracle APEXの実行環境を作成したい場合はコンテナ・イメージの使用をお勧めします。

GitHubに、これらのコンテナ・イメージを使用してOracle APEXの環境を作成するスクリプト群が公開されています。


本題に移ります。以下の12の記事を書いています。

Oracle APEXやOracle REST Data Servicesは、バージョンによってインストール手順が変わります。特に、ORDSの22.3より前のバージョンは、インストール手順が大きく異なります。このインストール手順は、今回の作業で確認した結果であり、バージョンが変わるとインストールするメディアや手順は変わります。
  1. VirtualBoxのインストール
  2. 仮想マシンの作成
  3. Linuxのインストール
  4. データベースのインストール 
  5. APEXのインストール
  6. Oracle REST Data Servicesのインストール
  7. 仮想マシンのOCIエクスポート対応
  8. OCIコンピュート・インスタンスの作成
  9. REST呼び出しに使うウォレットの作成(Oracle Database 23aiより不要)
  10. 自己署名証明書によるHTTPS化
  11. インストールの検証
  12. パッチの適用
上記の他に、Let's Encryptを使ったサーバー証明書の取得も記事にしています。Oracle Linuxでは、EPELリポジトリにCertbotが含まれています。

Customer Managed ORDSの構成(2) - Let's Encryptを使ったSSL化

Oracle DatabaseやOracle APEXを使ってみたいけど費用が心配、という方の助けになれば幸いです。

続く

2022年11月18日金曜日

ファイル参照で選択されたファイル数をページの送信前に確認する

 表題の件の実装を考えてみました。

タイプとしてファイル参照...が設定されているページ・アイテムでは、設定により複数のファイルを選択することができます。設定にはファイル・タイプや最大ファイル・サイズの指定は可能ですが、選択できるファイル数の上限は設定できないようです。

例えば、選択できるファイル数の上限は2までといった制限を、サーバー側ではなくブラウザ側で行いたい、というのが要件です。


ファイル参照のページ・アイテムで複数のファイルが選択された場合、それぞれのファイル名は":"を挟んで連結されています。

そのため、ページ・アイテムの値が変更されたときに、値を":"で分割することにより選択されたファイル数の確認ができそうです。

動的アクションを作成し、以下のコードを記述しました。
let files = $v(this.triggeringElement).split(":");
if ( files.length > 2 ) {
    console.log(this);
    apex.message.showErrors([
        {
            type: "error",
            location: "inline",
            pageItem: this.triggeringElement.id,
            message: "ファイルが多い",
            unsafe: false
        }
    ]);
}


大体、想定通りに動作するようです。

作成したアプリケーションのエクスポートを以下に置きました。
https://github.com/ujnak/apexapps/blob/master/exports/check-number-of-selected-files.zip

Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。

完

2022年11月16日水曜日

チェックボックスの表示数を制御する

 ページ・アイテムのチェックボックス・グループに含まれるチェックボックスが多数ある場合に、ファセット検索のファセットのように全て表示するか、少なく表示するか、切り替える方法を実装してみました。

以下より、実装を紹介します。

最初に実装に使用するチェックボックス・グループのページ・アイテムを作成します。

識別の名前としてP1_CB、タイプとしてチェックボックス・グループを選択します。動作を確認するために、LOVのタイプに静的値を選択し、静的値を5行ほど定義します。


ボタンを2つ作成します。

すべてのチェックボックスを表示するボタンをB_SHOWとして作成します。

識別の名前はB_SHOW、ラベルはすべて表示とします。画面の表示はボタンではなくリンクとするため、外観のボタン・テンプレートとしてText、テンプレート・オプションを開いて、共通のStyleとしてDisplay as Linkを選択します。

動作のアクションとして動的アクションで定義を選択し、詳細の静的IDにB_SHOW、カスタム属性として以下を記載します。

data-action="#action$show-all?cb=P1_CB"

JavaScriptによる処理は、apex.actionsとして定義します。


同様に少なく表示するボタンも作成します。

識別のボタン名はB_HIDE、ラベルは少なく表示とします。詳細の静的IDとしてB_HIDE、カスタム属性として以下を記述します。

data-action="#action$hide-except?cb=P1_CB"


すべてのチェックボックスを表示するアクションはshow-all、少なく表示するアクションはhide-exceptとして定義します。

上記は、ページ・プロパティのJavaScriptのページ・ロード時に実行に記述します。また、ファンクションおよびグローバル変数の宣言に以下を記述します。

const TOP_N = 3;


ページをロードしたときに、以下を実行してデフォルトで少なく表示するようにしています。ページがロードされたときに一瞬、チェックボックスがすべて表示された後に少なく表示されます。

apex.actions.invoke("hide-except", null, null, {cb:"P1_CB"});

外観のテンプレート・オプションのDeferred Page Renderingにチェックを入れることで、チェックボックスが少なく表示されてからページが表示されるようにします。

実装の紹介は以上です。

上記の実装にあたって、一点(おそらく不具合)問題がありました。

ボタンの表示/非表示を制御するため、ボタンに静的IDを指定しています。ですが、カスタム属性の指定に文字列としてidが含まれていると、ボタン要素のidが生成されません。

今回の例でいうと以下のカスタム属性であれば、<button id="B_SHOW" ...と生成されます。

data-action="#action$show-all?cb=P1_CB"

しかし、以下の場合<button id=""となり、静的IDが割り当たらないようです。

data-action="#action$show-all?id=P1_CB"

今回作成したアプリケーションのエクスポートを以下に置きました。
https://github.com/ujnak/apexapps/blob/master/exports/checkbox-display-control.zip

Oracle APEXのアプリケーション作成の参考になれば幸いです。

完

2022年11月9日水曜日

ページに埋め込んだJavaScriptにブレークポイントを設定する

 APEXのページに埋め込んだJavaScriptのコードに、ブレークポイントを設定する方法を確認しました。

確認のために以下のページを作成しました。ページにボタンをひとつ作成し、JavaScriptを実行する動的アクションを作成します。

動的アクションとして実行するJavaScriptのコードは以下です。

// here is the sample JavaScript
let i = 0;
i++;
i++;
i++;
i++;
i++;
i++;
i++;
// end of JS code.

アプリケーションを実行し、JavaScriptコンソールを開きます。

ページに埋め込んだコードは、もちろんページに含まれます。要素のタブからコードを参照することができます。コードを探すのは大変なので記述したコメントを検索すると良いでしょう。


ブレークポイントはソース・タブより設定します。

ページのソースなので、簡易URLがONの場合はアプリケーション別名とページ別名の組み合わせとなるページを開きます。簡易URLがOFFの場合は、f?p=アプリケーションID:ページID:セッション:...となっているページを開きます。

ソースについてもコメントなどで検索して、埋め込んだJavaScriptのコードを見つけると良いでしょう。


ソースコードを見つけたら、ブレークポイントを設定したい位置をクリックすることにより、ブレークポイントを設定できます。


今回はボタンのクリックにてJavaScriptのコードが実行されます。確認のためにボタンをクリックします。

設定したブレークポイントの位置で処理が一時停止し、実行の継続またはステップ実行が可能になります。


後は変数の内容を確認したり、ステップ実行をするなどのデバッグ作業を行います。

以上になります。

完